
愛されたいのはなぜ?愛されたい症候群の心理や特徴、克服法を解説
恋愛をしても満たされずに悩んでいる方は、「愛されたい症候群」かもしれません。克服するためには自己肯定感を高めたり、愛されるための考え方や行動を身につけたりすることが必要です。今回は、愛されたいと思う理由や愛されたい症候群の原因、克服法などを解説します。幸せな恋愛を望む方は必見です。
「愛されたい」「寂しい」と感じるのはなぜ?
「誰かに愛されたい」「寂しい」と思うことは、男女問わず人間の自然な感情です。とくに1人で家にいるときや、仲のいい友人に恋人ができたときなどに強く感じるでしょう。
「愛されたい」という気持ちに潜んでいるのは、「誰かから必要とされたい」という欲求です。アメリカの心理学者であるマズローが提唱した「マズローの欲求5段階説」によると、人間の欲求は生理的欲求・安全欲求・社会的欲求・尊厳欲求・自己実現欲求の5つにわかれています。「愛されたい」という気持ちは、社会的欲求(所属と愛の欲求)と尊厳欲求(誰かに認められたい)に該当します。
このように「愛されたい」「寂しい」という感情は、人間の本能的な欲求からくるものであり、きわめて自然なものです。
しかし、はたから見ると幸せそうな生活を送っているにもかかわらず、「愛が足りず満たされない」「寂しさが消えない」と感じる場合は、「愛されたい症候群」の可能性があります。
愛されたい症候群とは?4つの特徴
愛されたい症候群とは過度に愛されたいと思い、常に誰かに愛されている実感がないと、自信を失ったり落ち込んだりしてしまう状態です。愛されたい気持ちが強すぎて、相手に負担をかけてしまうこともあります。
愛されたい症候群の特徴は、以下の4つです。
- 自己肯定感が低い
- 寂しがり屋で常に誰かに甘えたい
- 自分の気持ちを伝えるのが苦手
- 情熱を注ぐ対象がない
ここでは、それぞれの特徴について解説します。
1.自己肯定感が低い
自分の性格や容姿などに自信が持てず、自己肯定感が低い方は、愛されたい症候群になりやすいです。自分自身を愛せないため、その分恋人や友達から愛されることを強く望みます。
自己肯定感が高ければ、誰かから強く愛されていると思わなくても、自分の存在意義を見失うことはありません。しかし、自己肯定感が低い場合、愛されている実感がないと自分の価値がわからなくなり、不安に陥ってしまうのです。
2.寂しがり屋で常に誰かに甘えたい
1人で過ごすことが苦手な寂しがり屋の方は、常に隣に恋人がいないと安心できません。「常に誰かに甘えたい」という気持ちが強すぎるため、孤独を感じると「なぜ恋人が近くにいてくれないのか」「なぜ自分だけ1人なのか」と、ネガティブな感情に襲われます。
なかには恋人が隣にいなかったり、連絡が返ってこなかったりすると、「浮気しているのでは」と疑心暗鬼になってしまう方もいるでしょう。このような恋人への強い依存も、愛されたい症候群の特徴のひとつです。
3.自分の気持ちを伝えるのが苦手
控えめで自分の気持ちを正直に伝えるのが苦手な方も、愛されたいと過度に思う場合が多いです。受け身になってしまい、「会いたい」「寂しい」といった気持ちを相手にうまく伝えられません。しかし、本当は自分から愛情を表現することや、相手に気持ちをわかってもらうことを望んでいます。自身の気持ちと言動の不一致から望んだ結果にならず、寂しさを感じてしまうことが多いのです。
4.情熱を注ぐ対象がない
仕事や趣味など、恋愛以外に熱中できるものが見つけられない方は、恋愛に依存してしまいがちです。恋愛がすべてになり、恋人から愛されている実感が持てないと不安になってしまいます。
1日のうちでやることがなく、相手のことを考える時間が非常に多いため、連絡が来なかったり会えなかったりすると、満たされない気持ちが大きくなるのでしょう。恋愛が思いどおりにいかず、イライラしたりヒステリックになったりなど、相手に負担をかけてしまうことも多いです。
愛されたい症候群になる3つの理由
愛されたい症候群になってしまう理由には、以下の3つが挙げられます。
- 身近な人を信頼できない環境で育った
- 過去の恋愛で辛い体験をした
- 承認欲求が強い
親からの愛情を感じられずに育ったり、過去の恋愛がトラウマになったりしている方は、自己肯定感が低く、他人からの愛情を過剰に求めるようになります。承認欲求が強い方も同様です。
ここでは、それぞれの理由について解説します。
1.身近な人を信頼できない環境で育った
親からの愛情を十分に得られなかったり、友人や元彼などの身近な人を信頼できなかったりする環境で育った経験は、愛されたい症候群になる原因となります。「自分は愛される人間ではない」という思いから、自分の存在意義を認めるために他人からの強い愛情を求めるのです。
さらに、ありのままの自分を認めてもらいたいという気持ちから、わざと相手を試し、愛情を確認することもあります。
2.過去の恋愛で辛い体験をした
過去の恋愛でひどいフラれ方をしたり、浮気されたりなど辛い体験をしていると、恋愛がトラウマになってしまいます。その結果、今の恋愛に対しても過度な不安を抱いてしまい、愛されている実感を強く得ようとするのです。
とくに相手の浮気が原因で破局した場合は、自分に自信が持てなくなります。さらに、自分が「愛されている」と思っていた状態がウソであることがわかり、恋愛に対して疑心暗鬼になりがちです。その結果、相手からの愛情を過剰に求めるようになります。
3.承認欲求が強い
SNSの更新頻度が高く、他人からの「いいね」やポジティブなコメントを常に欲している方は、承認欲求が強いといえます。
承認欲求が強いことも、愛されたい症候群になってしまう原因のひとつです。他人から認められることを強く望むため、相手から必要とされていないと感じると不安に陥ります。その結果、恋人から愛されることを過剰に求めてしまうのです。
愛される女性の特徴3つ
多くの方から愛される女性には特徴があります。共通しているのは、周囲の方を安心させて信頼される女性である、ということです。
愛されたいと思う方は、以下のような特徴を理解して実践するとよいでしょう。
- 誰とでも平等に接する
- 明るく前向きな性格
- 気づかいができる聞き上手
ここでは、愛される女性の3つの特徴について説明します。
1.誰とでも平等に接する
誰とでも平等に接する女性は、男女問わず多くの方に愛されます。人によって態度を変えず、差別しない女性は、誰から見ても非常に魅力的です。好感度が高く、自然と周囲の人間から愛されるようになります。
とくに、自分の彼女や奥さんが人を選ばず平等に接する様子を見た男性は、相手を自慢に思ったり、大切にしようと感じたりするでしょう。
2.明るく前向きな性格
明るく前向きな性格の持ち主は、そのポジティブさで周囲の人間を幸せにします。どのような状況でも考え方や言動が前向きな方は、見ていて気持ちがよく、好感度が高いです。
疲れているときに明るく接してくれる女性を見ると元気をもらえ、自分も自然と前向きになれます。そのため常に明るくて前向きな女性は、多くの男性から愛されるのです。
3.気づかいができる聞き上手
相手を気づかえる女性や、相手の話を積極的に聞こうとする聞き上手な女性は、多くの男性を虜にします。
相手を気づかうためには、精神的な余裕が必要です。心に余裕があると、感情の起伏が穏やかになり、「一緒にいて心地よい」「過ごしやすい」と相手に感じてもらいやすくなります。
また、男性が話し始めたときにすぐに聞き手にまわり、仕事の疲れや相談などを真摯に聞いてくれることも、男性から愛される女性の特徴です。
愛されたい症候群3つの克服法
愛されたい症候群になると、満たされない思いから辛い気持ちに襲われたり、相手に負担をかけて迷惑をかけてしまったりするでしょう。愛されたい症候群を克服できれば、幸せな恋愛ができるようになります。
愛されたい症候群を克服する方法は、以下の3つです。
- 自分から愛情を表現するように心がける
- 今の自分を肯定する
- 相手に見返りを求めない
ここでは、それぞれの克服法について解説します。
1. 自分から愛情表現するよう心がける
相手からの愛情が確認できずに不安になったときは、自分は相手に愛情を表現できているかどうかを考えましょう。愛情は、求めるだけでは受け取れません。自分から愛情を示せば、相手も愛情を返してくれます。「愛してる」という言葉が欲しければ、まずは自分から相手に「愛してる」と伝えることが大切です。
相手からの愛情を一方的に求めるのではなく、自分から積極的に愛情表現することを心がけましょう。
2. 今の自分を肯定する
今の自分を肯定することも、愛されたい症候群を克服する効果的な方法です。恋人に依存してきた自分や、自分の悪いところを肯定できない自分など、ありのままの自分を受け入れましょう。自分を認められるようになると、他人から愛されたい気持ちもやわらいでいきます。
外見や内面を磨いて自信をつけることも大切です。似合うメイクを探したり、熱中できる趣味を見つけたり、仕事に打ち込んだりして、魅力的な女性を目指しましょう。
3. 相手に見返りを求めない
愛されたい症候群に陥ってしまう方の多くが、相手から与えられることばかりを重視してしまいがちです。相手に見返りを期待すると、「なぜ〇〇してくれないのか」「もっと大切にして欲しい」など、相手に対する欲求が大きくなり、満たされなくなってしまいます。
見返りを求める傾向が強い方は、まずは自身が尽くす体験をするとよいでしょう。おすすめは、ボランティア活動に参加することです。無償で誰かの役に立つという経験が、「恋愛は与えられるもの」という考えを払拭するきっかけになり、自己肯定感の向上にもつながります。
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