聖徳太子が建立した大阪のパワースポット…四天王寺の魅力
大阪にある四天王寺(してんのうじ)は、聖徳太子が建立した寺院として知られていて、強力なパワースポットとして有名です。
仏教の宗派にこだわらない全仏教的な立場の「和宗」の総本山の四天王寺には、どのような御利益があるのでしょうか。
四天王寺の魅力とご利益、アクセスを紹介します。
大阪府にあるパワースポット…四天王寺とは
大阪府大阪市天王寺区にある四天王寺(してんのうじ)は、西暦593年に創建されたと伝えられています。聖徳太子建立七大寺(聖徳太子が建立したと伝えられる寺院)の一つであり、大阪だけではなく日本全国から多くの方が訪れています。
聖徳太子が四天王寺を建立したときは、まだ日本の仏教は現在の曹洞宗・真言宗といった宗派に分かれていませんでした。そのため、多くの人を救うという目的で建立された四天王寺は、仏教の宗派にこだわらない全仏教的な立場の「和宗」の総本山となっています(天台宗に所属していた時代もあります)。
天台宗のご本尊は救世観世音菩薩(くぜかんのんぼさつ)で、一般的に観音様(かんのんさま)と知られる仏様です。また、聖徳太子にゆかりがある四天王寺では、聖徳太子の生涯が描かれた絵伝(えでん)を見学することができます。
絵伝がある絵堂(えどう)は、聖徳太子の月命日である毎月22日に無料で開放されているので、興味がある方は一度足を運ぶことをおすすめします。
大阪府にあるパワースポット…四天王寺の魅力
聖徳太子が創建したとされる四天王寺は、長い歴史があるパワースポットです。そんな四天王寺には「四天王寺七不思議」と呼ばれる伝説があります。
現在でも四天王寺七不思議を体験できるので、四天王寺に訪れた際はぜひ体験してみてください。四天王寺七不思議は以下の7つです。
四天王寺七不思議
- 西門の石の鳥居は、極楽浄土の東門の中心
- 石の鳥居の下のぽんぽん石に耳を当てると、あの世の先祖の声が聞こえる
- 五重宝塔一層目の北西角には正面に「大黒天」左に「毘沙門天」右に「弁才天」を彫った瓦があり、どの方角からみてもその顔が見える
- 金堂西の井戸は竜の浮かび出る底なしの井戸
- 北引導鐘の音はあの世まで響く
- 左甚五郎作の猫の門の「眠り猫」は、元旦の朝に3声鳴く
- 太子殿前の二股竹は根から二股になっており、いつまでも離れない縁結びの竹としておみくじがよく結び付けられる
この中で、残念ながら最後の二股竹は現存していません。
大阪府にあるパワースポット…四天王寺のご利益
聖徳太子が創建したという歴史ある四天王寺は、仕事や恋愛のパワースポットとして人気があります。そして、四天王寺の敷地内にはさまざまなパワースポットがあり、仕事や恋愛以外にもさまざまな力があります。
三面大黒
四天王寺にある三面大黒は、中の門から見て左手にあります。三面大黒とは、大黒天さま、毘沙門天さま、弁才天さまの顔を持つ像で、子孫繁栄・福徳智慧・商売繁盛といったさまざまな御利益があるパワースポットです。
昔から庶民に信仰されてきた三面大黒は、豊臣秀吉や徳川家康といった偉人にも信仰されてきました。歴史上の偉人も進行した三面大黒の像は四天王寺で購入することもできます。
布袋堂
四天王寺にある布袋堂は「乳のおんばさんのお堂」とも呼ばれていて、良縁や安産のパワースポットとして、特に女性に人気があります。布袋堂には、もともと聖徳太子の乳母が祀られていたともいわれています。
おもかる地蔵
四天王寺のの六時堂に優しい顔をした「おもかる地蔵」が祀られています。お地蔵さんの前で願いをお祈りしたあと、お地蔵さんを持ち上げて、軽く感じた人はその願いがかない、重く感じた人は願いがかなうまでに時間がかかるといわれているパワースポットです。
重く感じても願いがかなわないわけではなく、時間がかかるだけなので安心してください。
さいごに
聖徳太子が創建したといわれているパワースポットの四天王寺を紹介しました。七不思議やさまざまな御利益があるパワースポットで、四天王寺駅からも近いのでアクセスしやすい点も魅力です。