親が帰化人との結婚を反対…!その理由は?反対されたときの対処法
結婚について話をすると喜んでくれた両親が、彼氏が帰化人だと分かると表情が曇って難色を示すことがあります。
今回は、帰化人との結婚を反対する理由と対処法をご紹介します。
反対されやすい…帰化人との結婚って?
そもそも帰化とは
帰化とは、外国人が日本国籍を取得して日本人になることをいいます。
日本の戸籍・住民票のほかにパスポートも取得でき、査証(ビザ)なしでたくさんの国へ海外旅行に行けます。
年金・保険・教育・福祉など、社会福祉の面で日本人と同じ権利が与えられます。
一方で日本では二重国籍を認めていないため、帰化すると母国の国籍を失うことになり、生まれ故郷に帰るときには外国人として扱われます。
母国の国籍を失いたくない人は、永住ビザ取得を選択することがあります。
日本人同士の結婚との違い
日本人同士の結婚と、帰化人との結婚の違いは何があるでしょうか?
海外への移住を考える人がいるかもしれませんが、日本に帰化していることを考えると拠点は日本ですからそれほど心配はないかもしれません。
やはり、一番の違いは純日本人ではないということでしょう。
国が違えば文化が変わり、習慣や風習にも違いがあります。
また、帰化した人との間に子供を授かれば混血になることも違いのひとつだといえます。
帰化人との結婚を反対された…その理由は?
純日本人へのこだわり
最近では、国際結婚が珍しくなくなってきました。
しかし、人によっては純日本人にこだわり、帰化人との結婚を反対する場合があります。
もっとも強くこだわっているのは、日本人という血統です。
自分の家系に外国人の血を入れたくない・抵抗があるという人はまだまだ多いようです。
また、歴史的な背景を理由に結婚を反対されたり、まわりの目を気にして快諾しない場合があります。
海外移住の可能性
帰化人について正しい知識を持っておらず、海外に移住する可能性を考えて結婚を反対しているかもしれません。
子供と会う機会が減ったり、孫が生まれても気軽に遊べないと考え、寂しさを理由に反対されるようです。
しかし、帰化人についてしっかり説明すればそうした誤解は解け、反対される理由が減るので解決しやすいといえるでしょう。
外国人へのイメージ
帰化人である彼氏の母国についてよく知らない場合には、文化や風習、考え方に違いがあるのではないかと考え、不安を感じて結婚を反対されたりします。
また、帰化人との結婚を反対される理由として考えられるのは、ニュースなどで入ってくる情報から外国人へのイメージが悪くなっている可能性が挙げられます。
帰化人との結婚を反対されたときの対処法
会う機会を増やす
反対される理由として一番に考えられるのは、帰化人である彼氏がどんな人なのかが分からないからだといえます。
まずは彼氏の人柄を知ってもらうために、会う機会を増やしてコミュニケーションを取ってもらいましょう。
帰化人であっても、彼氏の人間性が認められれば結婚の反対がなくなる可能性がありますし、ハードルがぐっと下がるはずです。
不安材料を聞き出す
結婚を反対する理由がはっきりと分かれば、対処法を見つけやすくなります。
彼氏の前では言いづらいことでも、家族だけで話をすれば明確な返事が聞けるかもしれません。
まずは結婚について家族でよく話し合い、反対の理由を聞いてみましょう。
その際に感情的にならず、落ち着いて親の話を聞く姿勢を保つように努力してください。
「どうして反対するの⁉」と親を責めると、話がこじれてしまうので注意しましょう。
結婚を焦らない
大好きな人と早く結婚したいという気持ちから焦りが出るかもしれませんが、こういうときこそ落ち着いた対応が重要です。
親の反対を押し切って二人で暴走したり、勝手に結婚の話を進めてしまうのは避けましょう。
気長に親を説得して、みんなから祝福される結婚を目指すのがベストです。
帰化人との結婚の注意点とは…
再婚禁止期間
日本の民法には、再婚禁止期間が定められています。
これは、離婚後100日間は再婚してはいけないという法律です。
帰化人は帰化が認められた時点で戸籍が作られるため、離婚後100日が経過しているのかが分かりません。
そのため、帰化したのが女性の場合は帰化前の国籍の証明書を求められることがあります。
ちなみに、離婚のタイミングで妊娠していないことが証明された場合には禁止期間の適用を除外されます。
帰化のタイミング
もし帰化のタイミングを迷っているなら、結婚前がおすすめです。
帰化後に結婚すれば、日本人同士の結婚と同様に婚姻届を役所に提出するだけで済みます。
もし結婚後の帰化だと国際結婚と帰化申請の手続きが必要になり、作業量が増えてしまいます。
ただし、帰化が認められるには申請を出してから10か月前後かかるといわれているので、何かの事情で早めの結婚が必要なら結婚を優先させるのはアリです。
認めてもらえるように頑張りましょう!
帰化人との結婚を反対される理由はさまざまです。
純日本人でないことを理由に反対していたり、文化の違いに不安を感じ結婚を快諾できない親はいるでしょう。
まずは会う機会をたくさん作って彼氏の人柄を分かってもらい、それから話を進めればよいかもしれません。
焦ったり暴走して勝手に話を進めてしまうと、大きな亀裂が入る可能性があるので十分に気を付けましょう。
みんなから祝福される結婚ができることを心から祈っています。