学問の神様がいる東京のパワースポット…亀戸天神社の魅力とは
東京都江東区にある亀戸天神社は、「学問の神様」として親しまれている菅原道真公をお祀りするお社。
また新春は梅、初夏は藤、秋は菊と、季節を象徴する花々が美しく咲く境内は穏やかな空気で満ちており、癒やしのパワースポットとも言われているんです!
今回は受験シーズンだけではもったいない、亀戸天神社の魅力についてお届けします。
東京にあるパワースポット…亀戸天神社とは
亀戸天神社(かめいどてんじんじゃ)は、東京都江東区亀戸にあるパワースポットです。
ご祭神は平安時代の貴族、菅原道真(すがわらのみちざね)と、菅原家の祖先神とされる天穂日命(あめのほひのみこと)の2柱。
ところで人間である道真公がなぜ神様として祀られるようになったのか、不思議に思いませんか?まずはその理由を簡単にご説明しましょう。
菅原家は代々続く学者の家系であり、道真公も幼い頃から学問に親しんで育ちました。学問はもちろん政治にも才能を発揮し、トントン拍子の大出世を果たしますが、いつの世も「出る杭は打たれる」もの。政敵の策略によって都から遠く離れた大宰府(九州)に左遷されてしまいます。
それからわずか2年後、道真公は失意のうちに病死。無念の思いから怨霊・雷神と化し、都に疫病をもたらし雷を落としたと言われています。
その祟りをしずめるべく、時の天皇により太宰府天満宮のもととなる社殿が建立され、菅原道真は神様として祀られることとなったのだそうです。
道真公が亡くなって800年ほど経った江戸時代(1662年)。大宰府天満宮の神官であり、道真公の子孫である菅原大鳥居信祐が、天神信仰を広めるべく全国をめぐった際、天神像を亀戸村のほこらにお祀りしたのが、「亀戸天神社」の起源とされています。
道真公の神号(神様としての称号)は、「天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)」。ですから「天満宮(てんまんぐう)」とか「天神社」と名のつく神社は、すべて菅原道真公をお祀りした神社なんですよ。
東京にあるパワースポット…亀戸天神社の魅力
魅力その① 参道は浄化のパワースポット
亀戸天神社は、社殿に行くまでに3つの橋を渡ります。人の一生に見立てているとされ、大鳥居をくぐって最初に見えてくる太鼓橋(男橋)は過去を、続く平橋は現在を、最後の太鼓橋(女橋)は未来をあらわしているのだそう。
橋を1つ渡るごとに心が浄化されると言われているパワースポットなので、心機一転したいときなど、ゆっくり歩いてみるといいかもしれませんね。
ちなみに男橋の手前は、東京スカイツリーと橋が一緒に画面に収まる絶好の撮影スポットなので、記念写真を撮るならここがおすすめです。
その② 季節の花が咲き乱れる「花の天満宮」
菅原道真公が梅の花を好んだことから、天神様を祀る神社の社紋はいずれも梅ですし、境内には梅の木が植えられています。つまり梅は天神様のシンボルなんです。
ここ亀戸天神社の境内にも300本を超える紅白の梅が植えられており、参拝者に春の訪れを知らせてくれるパワースポットになっています。
そして亀戸天神社は梅だけでなく藤も有名です。江戸時代には将軍が見物に訪れたり、浮世絵の題材にされたほど。
毎年4月下旬~5月上旬に開催される藤まつりは大勢の人で賑わいます。巫女さんによる奉納舞も見どころの1つです。
東京にあるパワースポット…亀戸天神社のご利益
ご利益その① 学問に関わる願いごとを叶えてくれる
天神さまと言えば、「学問の神様」として有名ですね。これは冒頭でもお伝えした通り菅原氏が学者の家系であり、ご祭神の道真公がとても優秀な学者だったためです。
合格祈願、学業成就、学力アップといったご利益の他、道真公は漢文学や和歌などにも長けていたことから、文芸・芸能に関するご利益も授けてもらえるそうですよ。
ご利益その② 文字がうまくなる
菅原道真公は書道の神様でもあります。筆や短くなって書きにくくなった鉛筆などがあれば、大鳥居をくぐってすぐ右手にある「筆塚」に納めましょう。
7月の筆塚祭(ふでづかさい)にて、筆記用具への感謝と文字が上達するようご祈願した後にお焚き上げしていただけます。
ご利益その③ 神牛をなでて運気アップ
天満宮で必ず見られる「梅の木」と「牛の像」。梅については前記した通りでですが、牛については不思議な話が数多く残されています。
菅原道真が生年・没年ともに丑年(うしどし)だったこと、可愛がっていた牛が政敵の差し向けた暗殺者をしりぞけたこと、道真公の死後、亡骸を運んでいた牛がある場所にさしかかると(現在の太宰府天満宮)でまったく動かなくなってしまったため、そこを墓所と定めたこと…などなど、道真公は牛との縁が深いのです。
神様のお使いである神牛の像をなでれば、運気向上、病気平癒のご利益をいただける他、学業成就の後押しもしてくれますよ。
ご利益その④ 必要に応じて境内社(摂社・末社)にもお参りを
亀戸天神社の境内には、摂社・末社が3社あります。それぞれご利益が違うので、せっかくですから全部回ってみてはいかがでしょうか。
1つ目は本殿東側に建つ御嶽神社(みたけじんじゃ)で、菅原道真公の先生である尊意僧正(そんいそうじょう)が祀られています。商売繁盛、開運の神様です。
2つ目は花園社(はなぞのしゃ)で、道真公の妻と子どもがお祀りされています。こちらでは安産、子宝、立身出世のご利益をいただけます。
3つ目の弁天社(べんてんしゃ)は少々複雑。
そもそもこのお社は志賀社という名称で、海の安全を守る綿津見三柱神(わたつみみはしらのかみ)という神様がご祭神としてお祀りされているのですが、とある文人が亀戸天神の心字池を上野不忍池に見立て、社を「弁天堂」と称したことから「弁天社」と呼ばれるようになったのだとか…。
平橋と女橋の中間くらいの場所にあります。
ご利益その⑤ 願いが叶う「おいぬさま」
初めて参拝に訪れた人が見落としがちなのが、こちらの「おいぬさま」。塩をすり込みながら願いごとをすると成就すると言われているので、ぜひ、足を運んで見てください。
御嶽神社の裏手にあります。
亀戸天神社のアクセス方法
社名 | 亀戸天神社 |
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参拝時間 | 本殿開門 6:00~閉門 17:00 |
住所 | 東京都江東区亀戸3-6-1 |
アクセス | 総武線亀戸駅下車 北口より徒歩15分 総武線、地下鉄半蔵門線錦糸町駅下車 北口より徒歩15分 都バス亀戸天神前下車すぐ |
さいごに
学問の神様がいる東京のパワースポット、亀戸天神社の由緒やご利益、魅力などをお届けしました。
ここではすべてを紹介しきれないくらい、見どころが多い神社です。浄化パワーのある橋を渡ってまずは本殿にお参りしたら、境内社めぐりをするもよし、社務所でお守りを授与してもらうもよし、池にいる亀達の甲羅干しをする姿を眺めて癒やしをもらうもよし…。
東京を訪れた際は、パワースポットである亀戸天神社のご利益を余すところなくいただいてくださいね!