いじめの仕返しはだめ?大人流の賢い復讐7選
社会問題としてテレビや雑誌でも大きく取り上げられる「いじめ」。
いじめといえば、小学生や中学生の子供達によく焦点がいきがちですが、働く社会人や主婦などの大人だって、職場や社内、近所でいじめをうけることは少なくありません。
よくいじめの仕返しはダメだなんて言われますが、傷つけられた被害者からしたら、何事もなく平和に過ごす加害者を何もせず許せるわけがありませんよね。かといって同じようにいじめ返したり傷つけるような、攻撃的な復讐はあなたにだって悪い影響が及びます。
だからこそ今回はあなたがマイナスにならない賢い復讐。大人流のいじめの仕返しについて紹介します。絶対に許せないいじめ。傷ついた分だけ、加害者よりも幸せになりましょう。
この記事の目次
いじめられても仕返しはだめ?
いじめられたときに仕返しをしないままでいては、気持ちが晴れないだけでなく都合よくいじめられたままかもしれません。それなのに「いじめられても仕返しはだめ!」なんて言葉をよく聞きます。いったんどうしてなのでしょうか?
あなたも不幸になるから
いじめをする人は幸せではありません。幸せな人といえばどんな人をイメージしますか?明るくニコニコしており、環境に恵まれて心に余裕がある人をイメージをすると思います。
しかしいじめをする人は心が暗く余裕もなく、奪う側です。誰かを傷つけないと気が済まないほど心が貧しいのです。そんな人が幸せなはずがありません。
そのためいじめをいじめで仕返したり、暴力を暴力で返すと、あなたもいじめっ子と同じ不幸な人と同レベルになります。
もちろんいじめられているときも、辛くて幸せではないと思います。でもいじめの仕返しをしたからって幸せになれるわけではなく、結局不幸なのです。
狭い世界に固執をしてしまうから
いじめは狭い世界で起きやすいです。学校や職場の中でいじめがあっても、もっと広い場所にいけばいじめはなくなります。
それなのにいじめが起きる場所に固執をしていれば、あなたの世界や視野が狭くなってしまいます。
いじめの仕返しをして狭い世界で生きることに集中をするのでなく、外にでることに集中をしたほうが幸せになれるでしょう。
いじめは犯罪だから
いじめ防止対策推進法
(定義)
第2条 この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。
「いじめ防止対策推進法」というものが2013年にでき、いじめに対しての法律が強化をされています。「いじめ防止対策推進法」以外にもいじめをした場合、以下の罪に問われることがあります。それはいじめを仕返した場合も同じです。
いじめの仕返しのやり方によって、あなたが犯罪者になってしまうかもしれません。
- 強制わいせつ(刑法第176条)
- 傷害(刑法第204条)
- 暴行(刑法第208条)
- 強要(刑法第223条)
- 窃盗(刑法第235条)
- 恐喝(刑法第249条)
- 器物損壊等(刑法第261条)
いじめが繰り返される場合があるから
どんな内容のいじめを受けたとしても、相手に対して同じように仕返しや復讐をしたのでは、今度は相手を傷付けて自分がいじめっ子という立場になります。
そして相手もあなたと同じようにまた恨み、結果としてまたいじめられることがあります。
いじめられることで短期的には怒りが晴れてスッキリしますが、それは長期的には自分をまた傷つけることにもなります。なぜなら大抵は後悔と恐怖の気持ちが押し寄せてくるからです。
「私は復讐のつもりでいじめ返したけど…もしかしたら私が仕返しをしたように、また恨みを買い仕返しされるのではないか…」
「こんなヒドイことして、私って最悪かもしれない」
「私がいじめをしていることが、周りの人に陰口をされていて居場所がなくなってきた」
結果としてまた苦しくなってしまうのです。
「いじめ」をする人の心理
いじめはいろいろな場面で存在します。子供だけでなく職場や近所、SNS上など、大人になってもありとあらゆる場所で毎日のようにいじめが起きています...。
いじめは少し視点を変えると人間関係構築の手段でもあります。立派な社会人になっても「いじめをする」というコミュニケーションを選択してしまうのは残念なことです。
ではどうしていじめをするのでしょうか?いじめっ子の心理を見てみましょう。
心理①: 自分の地位が上であることを感じたい
大人にもなってなぜいじめをするのか…それは、いじめることによって自分の地位が上であることを感じたいからです。
頭がよかったり、お金があったり、愛してくれる恋人がいるなど、何かの社会的地位が高いと感じればいじめはしません。しかし頭が悪かったり貧乏であったり、何もかもうまくいかないと、自分が惨めに感じてしまいます。
そのため弱い人をいじめて地位が上であることを感じたいのです。
心理②: 怒りや恨みがあるから
いじめる人に対して何かしらの怒りや恨み、苦しさがあり、そのマイナスな感情を晴らすためにいじめていることがあります。
あなたが知らない間に怒らせていたのもありますし、あなたが幸せなのが気に食わなくていじめている可能性もあります。
いずれにせよ、いじめる人は幸福感が低くかわいそうな人なのです。
心理③: いじめの仕返しをしたいから
いじめっ子はいじめていることに気づいていないことがあります。
そのため実はあなたにいじめられたと思っており、いじめの復讐のつもりであなたをいじめていることがあります。
賢い!いじめの仕返し7選
大人である社会人なら、自分がいじめの復讐や仕返しをした後のことは冷静に考えれば分かると思います。
でも頭では分かっていながらもやはり感情が高ぶり「いじめられて怒りがおさまらない!」と思う方もいるでしょう。そこで大人流の賢い仕返しを考えてみました。
復讐の方法は人それぞれですが、いじめをそのままやり返すことは自分も最終的には傷つくし幼稚です。
本当に賢く大人のいじめの復讐とは、間接的な復讐です。
富や権力が浮きだつのが社会人です。感情的にならず、一刻も早く自分が成長し社会人として、富や権力などの何かしらを身につけて見下せない状態になるのが最強の復讐でしょう。
それでは、大人流のいじめの仕返し7選をご紹介していきます。
- とにかく無視。いじめに反応しない
- いじめる大人は可愛そうな人だと思いあえて笑顔で接する
- 他に夢中になれることを見つけていじめる人より結果を出す
- 相手に対してあくまでも冷静に、されていることへの不満を伝えて話し合う
- 自分に自信を持ち何があっても相手の言動に影響を受けない
- 平等にみてくれる第三者に相談をする
- いじめる人とは関わらない
- 富や権力をつけて社会的地位を上げる
いじめをする人はだいたい自尊心の低い可愛そうな人たちです。無視されたり冷静に対応をされると、自尊心が満たされず、いじめをあきらめる場合があります。
逆にいじめられたからって感情的に反応すると、いじめる人はこれ以上自尊心が低くならないように、負けないぞと過剰に反応してくることが多いです。
いじめられても冷静になって自分の身を守るのを最優先することであるべき姿は自然と見えてくると思います。
NG!かえってマイナスになる復讐
かえってマイナスになってしまう復讐や仕返しはNGです。自分がされて嫌なことを人にしたらどんな気持ちになるか考えましょう。
仕返しをした瞬間から、今度はまた誰かに同じことをされるのではないか、という恐怖と不安がつきまとうことになります。
復讐すればするほど、その内容が悪質であればあるほど、自分自身の中の恐怖や不安が大きくなるでしょう。そんな負の気持ちを抱いて生きていくことになるのです。
それはマイナスな大人の復讐と言えるのではないでしょうか。
いじめの復讐体験談
いじめの復讐体験談① 一言多い上司
会社で上司から常に嫌みを言われ続けてました。
「そんなのもできないなんて、今までどんな生き方をしていたんだ」
「よくそんな質問ができるね…頭冷やしてきたら?」
なんて一言一言多くて、言い過ぎたと思っていました。
そこで上司よりもえらい、厳しそうな性格の幹部が少し奥にいるときに、あえてミスをしました。
するとまんまと上司は嫌味をいってきて、私はわざと大きな声で「バカですみません」と少し感情的に泣きそうな大きな声で反応しました。
すると幹部は気づき「どうしたんだ」と近づいてきて、上司が言い過ぎなことを幹部にアピールすることができました。
いじめの復讐体験談② 文句をいうか無視かの先輩
何かと文句を言ってきたり、無視する先輩がいました。
先輩とは顔を見るのも嫌なのですが、仕事がかぶったり、連絡しなければならないことがあったりと多く、私は仕事上では部下なのでやり返したり無視することはできませんでした。
でもこのままではいけないと思い、勇気をもって私も無視をすることにしました。
先輩「これ印刷してきて」
私「…」
先輩「聞こえてるの?印刷してきて」
私「…」
先輩「なんなの?」
私「先輩が無視するのはなんでですか?私も先輩を見習って無視すればいいでしょうか?」
すごく勇気がいることで冷や汗をかいて心臓バクバクでしたが、これをきっかけに先輩と話し合うことができました。オフィスで起きた出来事だったため、話し合いには他の従業員ものってくれたため平等に話しあえました。仲は相変わらず悪いけど仕事に支障はでなくなりました。
上下関係があっても、いじめの言いなりにずっとなっているのではなく、一度は話し合うことも大事だと思いました。
いじめの復讐体験談③ 仕事ができないセクハラ上司
たいして仕事もできないのに、会社に長くいるだけで優越感にひたっている上司。
自分のポジションを利用して、セクハラ、パワハラしまくりで本当に憂鬱になっていました。たまたま朝早く出社していたら社長も早くきていて、挨拶して世間話しをしていたらまさかの趣味が同じで、盛り上がり、社長とご飯に誘ってもらいました。
そのご飯で、社長に上司にセクハラやパワハラされていることを打ち明けると次の日に上司が部長に呼びたしをくらい、男性しかいない部署に移動させられていました。
女性がいない環境でコキ使われながら働くといういうのがあの上司にはお似合いだと思います。復讐してやりたいと思っていたのでいいきみです。
いじめの復讐体験談④ 見下してくる同期
ライバル視をしているのか、ひどい同期が同じ部署にいました。
仕事にまったく協力をしてくれないし、他の同期の前で私のことを見下したりもしてきて、クソ同期がいない違う部署に早く異動したいと思い、仕事だけに専念しました。
その結果、悔しさをバネに頑張ったかいがあり、新規事業の責任者に抜擢されました。そのメンバーには例の同期もいたのですが、私は責任者だったのでいいチームにならないと判断し、同期を他部署に飛ばすように役員に相談しました。
同期は他部所で地味に働くことになり、私のことを見下せない状況になりました。やっぱり悪いことをしたら全部自分に返ってきますね。
あなたが不幸になることは賢い復讐ではない
大人流の賢いいじめの仕返しについてをご紹介しました。何才になっても存在するいじめ。
自分が嫌な思いをさせられたのだから、その分、あるいはそれ以上に嫌なやり方で復讐をする…というのも悪いことではないのかもしれません。
しかし、自分が同じように苦しい経験をしてきて、それをまた味わう人がいると思うと、復讐をしたことによる後悔や恐怖の念が押し寄せてくるのではないでしょうか。それにそういった復讐のやり方はあなたも傷つき幸せになれません。
復讐心に燃えていたとしても、まずは自分の身と幸せを守ることを最優先に。一度冷静に大人になって考えてみてください。