大人になっていじめたことを後悔!どうすればいいの?
中学生や高校生の自殺が社会問題になっています。自殺の理由はほとんどが学校でのいじめです。
いじめられている子供が一番の被害者なのは当然ですが、一方で大人になってからいじめたことを後悔して苦しむ人たちも少なくありません。
今回は、大人になってからいじめを後悔した場合の対処法をご紹介します。
いじめたことを激しく後悔
中学生や高校生が自殺したニュースをよく見ますよね…。彼らが自殺する大きな理由の1つが学校での「いじめ」です。
学校での成績を苦にしてとか、部活での成績が理由なんてことではありません。これからの長い人生を捨てて、自らの命を絶つ子供たちが後を絶たないのは極めて異常な状況です。
学校でのいじめが社会問題になるようになってから30年以上経っています。
いじめられている子供たちや、かつていじめられていた人たちが最大の被害者ですが、大人になってからかつての自分がしたいじめを、激しく後悔する人が少なくありません。
なぜ大人になってから後悔するのかというと、いじめというのが卑劣な行為であることと、大人になって気づくからかもしれません。
元いじめっ子で後悔している人の体験談
元いじめっ子で大人になってから後悔している人というのは、自分がした卑怯ないじめを忘れたり、あたかも武勇伝かのように話をするような人間までいます。芸能人がテレビで過去のいじめ体験談を、話すのを見たことがあるでしょう。
大人になり立派な人間になっているとしても、過去のいじめを自慢のように話しているような人間は、必ず軽蔑されます。
その意味ではいじめについて後悔している体験談を聞くと、精神的な成長はあるとしても、過去のいじめはいくら反省しても消えるわけではありませんので、大人になってからの後悔の苦しみがなかなか消せません。
いじめられた人は、いじめた人のことをどう思うの?
大人になってからいじめを後悔している人は、いじめられた人がいじめた人をどう思っているのかが気になるようです。
よく言われることですが、いじめた方は忘れていてもいじめられた方はいつまでも忘れることはありません。
そういう意味では、いじめ問題は終わりがありません。これが殴り合いのケンカのようなものなら、勝っても負けてもどこかすっきりするものがりますが、一方的ないじめの場合は陰湿なものですので、いじめられた人はいつまでも忘れることがないということを覚えておきましょう。
後悔した気持ちを晴らす方法
いじめたことを後悔する気持ちが、いつまでも鬱屈している状態は健全ではありません。いじめたことを後悔して、いつまでも苦しむよりも今からできるだけのことをやるのは決して無駄ではありません。
大人になってから、子供時代にしたいじめの後悔を晴らすためには次のように「いじめた人に謝る」ことと、「いじめられている人を助ける」という行動が考えられます。
それぞれについて考えてみましょう。
いじめた人に謝る
大人になってからいじめた人に謝るのは後悔した気持ちを晴らす1つの方法です。
いじめたことを忘れてしまって、何も考えないで生きている人よりもはるかに立派です。しかし、謝るのはいいですがどの程度のいじめだったかによって、謝っても許してもらえない可能性があります。
いじめた人にいくら大人になってからと謝っても、いじめた過去は消えません。そういう意味では、過去という変えられない問題を相手にすることですから、いじめた相手に対しても自分に対しても対処法としては限界があります。
いじめられている人を助ける
大人になってから過去のいじめ体験を後悔しているなら、現在いじめられている人を助けることが建設的な行動と言えます。
過去は変えることができませんが、未来ならこれからの自分の行動でいくらでも変えられます。
過去の自分のいじめの罪滅ぼしに、いじめられている人を助けることで後悔した気持ちをある程度晴らすことができるでしょう。
ここで、「いじめられている人を助ける」というのは、学校に通っているような子供だけでなく、会社でいじめられている人や、いじめられている友人や家族を守ることを意味します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。いじめ問題では、大人になってからいくら謝っても、いじめられた人の心の傷を癒すことはできても消すことができませんので、なかなか難しいものがあります。
しかし、いじめたことを後悔しているということは精神的に成長したことでもあります。肯定的に捉えて、これからの人生を生きるのが建設的です。
人の痛みがわかるようになるというのは、人間として大きな能力です。