DV男と別れた後に注意するべき◯つのこと
DV男とつき合っていて苦しんでいる女性は世間一般で考えられているよりもはるかに多いです。
DV男は一見すればそのようには見えませんから、「まさかあんなにいい人がDV男だったなんて…」と別れた後や何か事件が起きてから周囲が驚かされたりします。
彼氏がDV男だとわかったらすぐに別れるべきですが、別れた後に注意すべき点があります。それをご紹介しましょう。
DV男とは
今付き合っている彼氏がDV男で悩んでいる人もいれば、DVなのかがよくわからないで悩んでいる人も少なくないでしょう。彼氏がDV男であると認めたくない心理もあるかもしれません。
ここではまず、DV男とはどのような特徴があるかを見ていきましょう
見た目はいい人
DV男というのは、いかにも暴力的に見えるような男ではありません。その対極なタイプであることの方が圧倒的に多いです。
筋骨隆々のマッチョなんてこともあまりありません。外では常識もあって、いかにも良い人に見えます。これがDV問題をややこしくしています。一見、まともな人なので、女性にしても警戒しづらいからです。
弱い相手には強く出るのがDV男
DV男は自分よりも弱くて、抵抗できない相手には強く出るタイプの人間です。非常に卑怯なタイプです。これは後天的に作られる性格ではなく、先天的な要素が強いですから治りません。
デートのときなどに彼氏がお店の店員など、立場上弱い相手にどのような態度かを観察してみるようにしましょう。
支配欲が強い
DV男は支配欲が強いです。自分の言うことを何でも聞く奴隷になる女性を探しています。支配欲の強さはコンプレックスの裏返しでもあります。
そういう意味で、何か大きなコンプレックスを抱えている男には要注意です。コンプレックスの強さが支配欲に転換するパターンが多いです。
すぐに暴力が始まるわけではない
DV男だからといって、すぐに身体的な暴力が始まるわけではありません。いきなり殴ったり蹴ったりしたのでは、ほとんどの女性はすぐに逃げるでしょう。初めはちょっとだけ小突くぐらいのところから始まります。
そして、女性がそれに対してどう反応するかを見て、徐々に小さな暴力をエスカレートさせていきます。だから初めの段階での対処が大事だと言えます。その場で怒るのもいいですが、それよりもすぐに別れましょう。
言葉の暴力にしても、最初は穏やかに見せておきながら、徐々に女性の反応を見ながら、本性を現してきます。DV男の本性がわずかでも見えたとしたら、すぐに逃げるべきです。
DV男と別れられない理由
DV男と付き合っている女性が知り合いにいるとしたら、多くの女性は何で別れないのか不思議に思うでしょう。
しかし実際に自分が当事者になると、別れた後のことなども考えてしまって別れられないパターンが少なくありません。DV男と別れられない理由を検証してみましょう。
仕返しが怖い
DV男と別れられない一番の理由は、別れた後の仕返しが怖いからでしょう。
DV防止法なども作られていますが、警察がどこまで助けてくれるかなど、まだまだ怪しいと思っている女性が多いでしょう。DV防止法や避難するためのシェルターができたりしたのは前進ですが、まだまだ足りません。
マインドコントロールされている
DV男から繰り返し暴力を受けたり、暴言を吐かれたことによって、自分はダメな人間だ、彼氏からは逃げられないとマインドコントロール状態になっている可能性があります。
別れた後の寂しさに耐えられない
DV男の彼氏には不満でありながら、別れた後に寂しさに耐えられなくて別れられないパターンも少なくありません。
別れた後の寂しさと暴力の恐怖とを天秤にかけて、現在の状況に甘んじてしまうことですから絶対にしてはいけない選択です。
DV男と相互依存になっている
DV男と相互依存になっていると非常に厄介です。自分では無意識にそうなっていることもあります。DV男と相互依存になっていると、逃げるべき判断が大幅に遅れて最悪の結果になる危険があります。
DV男と別れた後の注意点
DV男と別れたとしても、その後の対処が悪いとまた大変な目にあうことになってしまいます。別れた後の注意点について考えてみましょう。
絶対に彼氏のところに帰らない
せっかくDV男と別れたにもかかわらず、すぐに元に戻ってしまうことが少なくありません。理由はいろいろです。
彼氏が謝罪して、二度と暴力を振るわないと誓ったからとか、他に彼氏を作る自信がないからとか、どうでもいいような理由で元に戻ってしまったりします。
このパターンはまた必ずDV被害に遭うことになるでしょう。DV男問題というのはDV男が悪いのはもちろんですが、加害者のところにのこのこと戻ってしまう被害者にも大いに問題があります。
絶対に連絡しない
別れた後に彼氏に絶対に連絡しないことも重要です。DV男は口が上手いですから、連絡すれば何だかんだと説得されて、また元通りになってたなんてことが珍しくありません。
自分から連絡しないことは当然として、彼氏からメールやLINEがあってもすべて無視しましょう。
情を絶ち切る
DV男とはいえ、一度は好きになった相手です。情を絶ち切るというのは簡単ではありません。しかし、それができないといつまで経っても前進しません。
親子や兄弟のように家族であれば完全に絶縁するのは難しいですが、彼氏はもともと赤の他人です。割り切って情を絶ち切る強さが必要です。
危険を感じたらすぐに警察に通報する
別れた後にも執拗にコンタクトを取ろうとするのがDV男の特徴ですから、別れた後も油断できません。
メールやLINEであれば無視できても、自宅や職場にも押しかけて来る可能性があります。そういう場合は遠慮せず、すぐに警察に通報しましょう。
自宅に来るなどの直接的な行動がなくてもメールやLINEの頻度が高いのであれば、やはり警察に通報しましょう。警察から彼氏に直接注意してくれます。
それでもまだ彼氏からのコンタクトが続くようならば、次は逮捕要件になります。
精神的DVが残る場合も
DV男によって与えられた傷は、身体的なものには限られません。別れた後でも精神的な傷が残る場合も多いです。どのような症状が別れた後にも出るかを検証してみましょう。
フラッシュバック現象
暴力を受け続けたことで、それらの恐怖がいつまでもフラッシュバックすることがあります。別れた後であっても強い恐怖体験というのは簡単には克服できません。
アメリカで戦争に行った兵士が、戦場での恐怖体験がフラッシュバックして自殺に追い込まれることがあります。
いつまでも自分に自信が持てない
DV男は暴力や暴言によって、女性の自尊心を奪っていきます。自尊心を奪われる経験をし過ぎると、自分に自信が持てない人間になってしまいます。
自尊心を奪うことで自分から逃げられないようにするのがDV男の目的ですから、そういう男とはすぐに別れましょう。
男性不信になってしまう
DV男と別れることに成功したとしても、男性不信になってしまうと根が深いです。当然のことながら、世の中の男性の多くはDV男ではありません。
実際にDV男になるのはほんの一部だと理屈ではわかっていても、DV体験が根強い男性不信になってしまうことがあります。別れた後でも、これを克服するのは決して簡単ではありません。
さいごに
DV男は一見、とても暴力を振るうような男には見えないことが多いです。
医者や弁護士のように、社会的にステータスが高い職業についている例が少なくありません。人当たりが良く、常識と非常識を巧みに使い分ける能力が高いのも特徴です。
付き合い始めは優しいし、DV的な要素があるのを決して見せませんから、多くの女性は簡単に騙されてしまいます。そしてだんだん、本当の裏の顔を見せられる頃にはDVで精神的にも支配されてしまって、取り返しがつかない状況になっていたりします。
DV男は暴力を振るうわけですから、腕力が強い男をイメージしがちですが、腕力そのものはむしろ弱いことが多いです。男としては腕力が弱いとしても、女性よりは強いです。弱い自分のコンプレックスと相まって、無抵抗な相手には徹底的に暴力的になるのがDV男の特徴です。
そしてDV男は決して治ることはありませんから、DV男だとわかったら、すぐに別れないと後々後悔することになります。日本でもDV殺人事件などを受けてDV法などが制定されましたが、DV男にまだまだ日本社会は甘いですから自分でも自衛しないといけません。
日本社会がまだまだ男社会であることや警察組織が男組織であることも関係しているでしょう。DV男とは急いで別れることはもちろん、別れた後も決して後戻りしないように注意しましょう。