デキ婚の離婚率が高いのは本当?理由と離婚回避をする方法
子供ができちゃったことにより籍をいれて結婚をする「デキ婚」。
「デキ婚は離婚率が高い」「スピードデキ婚=離婚」と、あまり良くないイメージを持っている人も多いでしょう。
しかし今では4人に1人はデキ婚と言われており全く珍しいことではありません。本当に離婚率は高いのでしょうか?
本当は『デキ婚=計画性が無い結婚』という固定観念から離婚が高いと勝手に思われているだけなのではないでしょうか?
それにデキ婚の末路は必ず離婚をするわけではありません。デキ婚ではなく「おめでた婚」や「授かり婚」などポジティブなニュアンスのある言葉もあるほどです。
今回はそんなデキ婚の離婚率と離婚の理由、そして離婚を回避する方法について詳しく解説します。
デキ婚(授かり婚)の離婚率は高い?何パーセント?
デキ婚の離婚率は約40%前後と言われています。しかしデキ婚でない夫婦の離婚率も35%前後であるため実は割合に大きな差はないです。デキ婚であろうがなかろうが3組に1組が離婚をしています。
ちなみに新婚夫婦のうち約25%前後がデキ婚であり、4人に1人が妊娠をきっかけに結婚に至っています。そのためデキ婚は決して珍しいことではないのです。
しかし離婚率に大きな差がないにも関わらずデキ婚が離婚と聞くと「やっぱりか…」と思われやすいのが現実です。実際の離婚率とイメージがマッチしていないのです。
10代の離婚が特に多い
厚生労働省の統計でデキ婚をしたカップルを年齢別にみてみると、10代がダントツで多く81.7%のカップルがデキ婚であることがわかっています。
次いで20代前半が58.3%、20代後半で19.6%と続き、30代のデキ婚率が約10%と一番低い結果になっていました。
気になる離婚率ですが、10代だと58.4%、20代前半では42.5%という結果が出ています。
さらに10代でデキ婚をした場合は5年以内に離婚に至るのが約80%に達することがわかっています。デキ婚をしたら8割が離婚をするなんて話もありますが、実際はすべてのデキ婚を指すのではなく若い世代を指しているようです。
若い世代の妊娠や結婚は、金銭面や子育てができる環境が整っていないけど、結婚せざるをえない状況がうまれて結婚をするケースが多いです。そのため実際のところ難しい部分が多く離婚に至るケースが多いのです。
若い世代であるほど、パートナーや家族、周囲の協力が必要なのです。
デキ婚から何年目に離婚率が高い?
結婚をしたその後はどうなるのでしょうか?離婚は何年目が多いのかを見てみましょう。
1年未満に離婚を考える
デキ婚の場合は、何年目くらいから離婚の二文字が頭をよぎるようになるのかというと、デキ婚から1年未満で離婚を検討をする夫婦が多いようです。
きっかけはさまざまですが、お互いに「結婚をした」という認識があまりなかったり、夫(妻)の浮気発覚、家庭を顧みない、金銭的な理由などが挙げられます。
結婚2年目の離婚が最も多い
デキ婚に限らず厚生労働省の統計によると、結婚2年目の離婚が最も多いようです。そして続いて5年目も多いので、この2年と5年を乗り越えるかがまずは鍵となりそうです。
週に何度か会う仲から一緒に暮らす夫婦となり、それまで知らなかった相手の生活習慣や金銭感覚、価値観の違いを感じ、離婚を検討する人が増えるようです。
いつまでもラブラブなデキ婚夫婦もいる
デキ婚をしたすべてのカップルが、必ず離婚をするというわけではありません。妊娠をきっかけに結婚して、その後も夫婦円満なカップルはいます。
デキ婚後さらに2人目の子供に恵まれ幸せに暮す夫婦もいます。デキ婚=離婚と考えるのはかなり安易的だといえるでしょう。
デキ婚の離婚率が高い理由
デキ婚の離婚率が高い理由は、まだ結婚の準備ができていない状態から勢いで結婚をしたからです。では具体的に準備や勢いとはなんでしょうか?
デキ婚をした人は以下のきっかけから「離婚したい」と思うようです。
理由1: 経済力がないから
結婚だけでなく子育てにもなると大事なのが経済力です。やはりお金があるほど教育に力をかけることができますし、子育ての時間にも余裕ができるものです。
経済力がないまま結婚をしてしまうと、生活が苦しくストレスも多く、離婚をするケースが多いです。
理由2: 若い世代だから
例えば高校生の場合、まだ経済力どころか将来も不安定です。そして人生経験も浅いため判断力も乏しい部分があります。やりたいことが急にできることもあるでしょう。
実際に未成年や若い世代の離婚率の高さはデータでも出ています。
理由3: お互いのことをよく知らないから
付き合って長い関係や、同棲をしている関係でデキ婚をしたなら問題はありませんが、付き合って数ヶ月で結婚をする場合、お互いのことをまだ知らない状態で結婚をすることになります。
相手との価値観や考え方が合わないことをあとから知り、我慢の限界がきて離婚をするのです。
離婚4: 結婚式をしていないから
最近は結婚式をしない夫婦も増えています。特にデキ婚の場合は忙しくて結婚式どころではないので後回しにされるケースが多いです。
しかし結婚式を開催してこそ結婚を実感する部分がありますし、周りに結婚したことを強く証明する効果もあります。
結婚をした実感がないまま、お互いに合わないと感じ離婚をするケースがあるのです。
理由5: 周りのイメージが悪いから
デキ婚も子育ても簡単なことではありません。それなのにストレスを感じて辛いときに、周りの視線を感じ限界がきて離婚をするケースもあります。
本当は悪いイメージなんてそこまでもたれていないのに「周囲にデキ婚夫婦と思われている…」と過度に気にしすぎてしまうのです。
理由6: 女性の負担が大きすぎるから
結婚の準備ができていないデキ婚の場合、資金が足らず旦那が必死で仕事をするケースが多いです。
そうなると夫婦の時間が激減するだけでなく、ほぼ一人で出産準備をしたり、子育てや家事の負担はすべて妻がしないといけません。場合によっては子育てをほぼワンオペでしながら働かないといけない場合もあります。
また好きだった仕事を突然辞めたり、家族や友人と離れて引っ越さないといけないケースもあります。
急に子育てや家事の負担がかかり、限界がきてしまう可能性があるのです。
デキ婚はいけないことなの?メリットもある!
結婚の後押しになる
結婚を重く考えすぎていつまでも結婚ができないでいるカップルもいます。共働きが当たり前で、経済も不安定な世の中なので当然といえば当然でしょう。
そういったカップルの場合は、ある意味デキ婚は結婚を後押しをするきっかけにもなるのです。
子供がいるので逆に離婚しにくい
子供がいると離婚は夫婦2人だけのものではなく、子供にも関わってきます。そのため離婚を簡単に決断はせず、他に解決策はないかと考えるものです。
子供がいることで結婚や離婚の重みが大きくなる効果もあるのです。
離婚を回避する方法
子供ができたから結婚ではなく、お互いの意思を話し合う
妊娠をきっかけに結婚をするデキ婚は、2人の気持ちを確認する前に結婚に至る場合が多く、結婚生活がうまくいかなくなったときに夫から愛されているか不安を抱きやすくなります。
なかには。「本当は私と結婚するつもりがなかったんだ」と勝手に思い込む女性がいるようです。
こうした思い込みを持たないために、結婚するタイミングでお互いの気持ちを伝えあいましょう。
「私のことを本当に好きだから、この人は私との結婚を選んだんだ」と思えれば、結婚生活で多少不安があっても乗り越えられるでしょう。
子育ての価値観について話し合う
子育ての方向性の違いから離婚に至るケースがあるため、デキ婚に限らず出産をすることは大きな覚悟が必要です。妊娠期間中に子育ての方針についても話し合っておくといいでしょう。
できれば、その際に育児に関する夫の役割や、教育方針についても決めておくのがおすすめです。
少しでも育児を手伝ってもらえれば女性は助かりますし、父親としての自覚が少しずつ芽生えるはずです。
両親に協力をしてもらう
デキ婚は思っていた以上に大変で夫婦だけでは乗り越えるのが大変なときもあります。そのため家族や友人に協力をしてもらえる環境作りはかなり重要でしょう。
夫婦の時間も作る
デキ婚となると夫婦の新婚ホヤホヤの時間がありません。それは意外とストレスが多く、夫婦の愛を実感しにくくなります。
だからこそ新婚らしい夫婦の時間も作るようにしましょう。月に1回は2人でデートや食事に行く時間を作れると理想です。
プライベートの時間も作る
離婚をしないためにはストレスを貯めないことです。そのためにプライベートの時間を必ず作りましょう。
子育ては思っていた以上に大変で、1日中心も体も休まらないものです。旦那や両親に協力をしてもらい一息つける時間を作りましょう。
ママ友を作る
共感できる仲間がいると心強いものです。だからこそママ友を作りましょう。
しかしなかには逆にストレスを与えてくるママ友もいますので、お互いに支え合っていけて息抜きにもなる友達を見つけましょう。
離婚を考えた場合、後悔しないように決めよう!
デキ婚は離婚するイメージが強いですが、デキ婚でなくても離婚は多いものですし、それにデキ婚夫婦はかなり多いです。そのためデキ婚=離婚は偏見です。
後悔しない幸せな夫婦生活をおくるためにも、ぜひ参考になれば幸いです。