夫と離婚したい!別れるために必要な別居期間はどれくらい?
夫と別れたいと思っても、おたがいの合意がないときは離婚することが難しいです。
そのため、離婚ではなく別居を選択する夫婦がいます。
別れるためには、どのくらいの別居期間が必要なのでしょうか。
今回は、別れるために必要な別居期間を紹介するので参考にしてみてください。
夫と離婚したい!別れたいなら離婚が効果的?
夫と離婚をしたいときに、必ずしも別居をする必要はありません。
しかし、スムーズに離婚するために別居することが効果的なケースがあります。
離婚の要件に別居はありませんが、夫婦には同居義務があります。
別居をしている夫婦は同居義務を果たしていないと裁判所が判断することで、離婚が成立しやすくなります。
生活費はもらえる?夫と別居するメリットデメリット
【夫と別居するメリット1】離婚が成立しやすくなる
おたがいが離婚に同意しているときや不貞行為があるときは問題ありませんが、夫婦関係の悪化だけのときは離婚が認められません。
そのため、別居をして同居の義務を果たさないことで離婚が成立しやすくなります。
また、別居をしたとしても夫婦の生活費は分担する必要があります。
別居を理由に夫が生活費を入れないときは、離婚が成立する可能性があがります。
【夫と別居するメリット2】夫と一緒に生活しなくてよくなる
夫と離婚したいと思っているときは、夫婦関係が悪化していることがほとんどです。
一緒に生活するだけで苦痛と感じている人にとって、別居をして顔を合わせないことは大きなメリットになります。
【夫と別居するメリット3】DV・モラハラから逃れられる
離婚したい理由として、DV・モラハラをあげる方がいます。
DV・モラハラのはっきりとした証拠があれば、離婚が可能です。
証拠を集める前に耐えられなくなりそうな場合は、別居をしてDV・モラハラから逃れることがメリットになります。
【夫と別居するデメリット1】浮気の証拠を集めにくい
夫と離婚したいときに、夫が浮気をしている証拠があれば離婚が認められるケースが多いです。
別居をすると夫の浮気の証拠が集めにくいため、離婚成立が遅くなる可能性があります。
【夫と別居するデメリット2】あと戻りできなくなる
夫と離婚したいと思っていても、おたがいが努力することで夫婦関係が改善するケースがあります。
しかし、別居をするとおたがいがあと戻りできなくなり、夫婦関係を改善するチャンスがなくなります。
夫と離婚したい!別れるために必要な別居期間
【離婚したいときの別居期間1】はっきりとした期間はない
離婚したいときの別居期間は、法律で「〇年以上必要」と明記されていません。
そのため、はっきりとした期間がないことを覚えておきましょう。
【離婚したいときの別居期間2】3年以上必要なケースがほとんど
離婚するための別居期間は、3年以上必要なケースがほとんどです。
そのため、「別居生活がはじまったからすぐに離婚できる」というわけではないので注意しましょう。
別居期間中に夫が浮気をしたり、生活費を入れないときは離婚の成立がはやくなります。
【離婚したいときの別居期間3】長期間の別居でも離婚できないケースがある
長期間の別居を続けていたとしても、離婚が認められないケースがあります。
それは、あなた自身が不貞行為を働いたことが原因のときです。
別居期間の長さを理由に離婚を申請したとしても、あなたの責任のほうが重いと判断されれば離婚が成立しません。
どうやって別々に住み始めるの?具体的な別居方法
子供のことを考える
別居を決断する前に、住む場所をしっかり決めましょう。
このときに大切なことは、あなた自身の生活だけではなく子供のことを考えることです。
子供を連れて別居をするときは、子供がどこの学校に通うかしっかり把握して手続きをする必要があるためです。
婚姻費用を計算する
別居をするとしても、離婚しないときは婚姻費用が発生します。
これは、夫婦それぞれの収入を比較して、高いほうが低いほうの生活費や学費を負担することをいいます。
どのくらい婚姻費用が発生するかを計算して、無理のない生活ができる場所を見つけることが大切です。
夫と離婚したいなら別居は効果的な場合が多い
夫と離婚したいときは、別居が効果的なケースがあります。
しかし、すぐに離婚できるわけではないことを覚えておきましょう。