モラハラ夫と亭主関白の違いって…?それぞれの接し方とは
亭主関白と聞くと、家の中で主権を握って妻を従わせている構図が浮かんで「それってモラハラ夫と変わりないのでは?」というような疑問をもつ人は多いでしょう。
今回は、モラハラ夫と亭主関白の具体的な違いや、それぞれの接し方について詳しくご紹介しますので、悩んでいるかたはぜひ参考にしてみてください。
モラハラ夫と亭主関白って似てる!
夫からお前呼ばわりされたり、いつも不機嫌で毎回厳しい言葉を掛けられると「うちの夫はモラハラ夫かもしれない」と不信感を持つとともに離婚を考えるほど怖くなるでしょう。
一見、亭主関白とモラハラ夫は似ているように思えますが、実はまったくの別物なのです。
それぞれの特徴を知って、あなたの夫はどちらなのか判断してみてください。
モラハラ夫と亭主関白の違いとは…
違い① プライドと信念の違い
モラハラ夫と亭主関白は、どちらも妻へ強い口調や態度で接する共通点があり区別がつきにくいですが、プライドと信念という大きな違いがあります。
モラハラ夫は、自分本位で相手の感情を無視します。
そのため、自分の思い通りにならなかったり反抗されると自分のプライドを誇示するために妻に強く当たります。
一方で、亭主関白は「妻はこうあるべき」という固定概念が強いものの、すべてにおいて1本筋が通った信念を持っており言動にブレがありません。
違い② 支配と統一の違い
モラハラ夫は、常に自分が優位に立っていないと気が済まず、妻を操りたいという願望が強いので、横柄な態度や理不尽な言葉で威嚇し精神的に追い込んで支配します。
亭主関白は、家の長として家族をまとめるという目的を持っています。
「家庭内のことは妻に任せて自分は仕事で稼ぐ」という古い考えはあるものの、妻に求める分それ以上に努力するという男気があります。
違い③ 自己愛と家族愛の違い
モラハラ夫は結婚しても平気で浪費や浮気をするのが特徴で、たとえ家族ができても欲求を満たさないと気が済まない異常な自己愛を持ちます。
妻に責められても、「俺をほったらかしにしていたのが悪い」「お前が俺を管理できないのが悪い」と妻に罪悪感を植え付け言い逃れをします。
一方、亭主関白は「妻や家族を守らなければいけない」という使命感を持っているので、自分本位な行動をとらず「どうすれば家族が不自由なく暮らせるか」「どうすれば子供が立派に育つか」など常に家族のことを考えます。
モラハラ夫と亭主関白それぞれの接し方
【モラハラ夫への接し方】対等な立場を貫く
モラハラ夫が理不尽な言動をとるのは、自信がないことの裏付けです。
自分には尊敬されるところがないと卑屈になっているので、むりやり力で押さえつけようとします。
モラハラ夫を恐れて言いなりになると、つけ上がるどころか要求がエスカレートする可能性があるので、「夫婦に上下関係なんてない」という強い気持ちで、対等な立場を貫きましょう。
【亭主関白への接し方】労いの言葉をかける
亭主関白は責任感が強く、失敗やトラブルが起こると「なぜこうなったんだろう」と自分の不甲斐なさに苛立ち、戒めを込めて妻へ厳しく接してしまいます。
「いつもありがとう」「あなたのおかげです」などと労いの言葉をかけてあげると、夫の気が楽になり心に余裕を持ってもらえるでしょう。
どんなことに注意するべき?
【モラハラ夫への注意点】感情的にならない
心ない言葉を毎日のように浴びせられると、モラハラ夫を殴りたくなるほど恨めしく感じるでしょうが、感情的に責め立てるとさらに強い力や暴言であなたを制圧しようとします。
そのため、冷静な態度を心がけときには、なぜそのようなことをするのか話し合う時間を設けましょう。
また、理不尽な言動に限界を感じたら第3者に仲介してもらい、別れを視野に入れるなど自分の身を守りましょう。
【亭主関白への注意点】一緒に考える姿勢を見せる
亭主関白は固定概念が強く頑固な一面があるため、意見が合わないことがあるでしょう。
だからといって、夫の意見を無視すると関係を悪化させてしまいます。
全否定するのではなく理論立てて説明すれば、家庭がよくなる意見ならしっかりと耳を傾けてくれるでしょう。
接し方を間違えると大変なことに!
モラハラ夫と亭主関白は紙一重と思われがちなので、違和感を覚えたらすぐ別れを意識してしまうでしょうが、別れてから後悔しても遅いので、自分の夫がどちらなのかしっかり見極めましょう。