別れたいのに別れられない!夫婦が別れる前に考えるべきこと
長年連れ添ってきた夫婦や一見安定している家庭でも、他人にはわからない複雑な家庭事情があるものです。
今や3人に1人は離婚する時代と言われおり離婚は当たり前になっているものの、中には別れたくても別れられずに悩む夫婦が多くいます。
この記事では、夫婦が別れる前に考えるべきことを解説するので、参考程度にご覧ください。
夫婦が別れるのは難しい?
恋人と違って夫婦は婚姻関係を結んでいるため、別れる際は離婚届けを書かなければいけません。ということは、自分がどんなに別れたいと思っても相手が承諾しなければ別れられないのです。
さらに、専業主婦の場合は金銭面が大きくのしかかり、お金がないため別れられないでいる人は少なくないようです。
別れたいのに別れられない理由とは?
別れられない理由① 金銭面の不安
別れたくても別れられない1番の理由は、金銭面の不安ではないでしょうか。
専業主婦やアルバイト・パートで働いている主婦の場合は特に、自分のお金を十分に貯めていないケースが多く、いざ離婚しようとしても住居費用・引っ越し費用などの工面ができません。
さらに、離婚後に慰謝料がもらえたとしても、今後は自分の稼ぎで生活しなければならないので仕事を見つける必要があります。
ブランクや年齢によっては見つかりにくいことがあるので、さらに不安を感じるようです。
別れられない理由② 世間体が気になる
結婚の際に大勢から祝福された夫婦や、狭いコミュニティで生活している夫婦は、自分たちの離婚が周囲に知れ渡るのを恐れるかもしれません。
周囲への報告や仕事への影響の疎ましさがあるほか、離婚が原因で友人と会う気になれず人間関係が疎遠になるといったメンタル面にも影響が出るケースは少なくないので、人が関わっているほど別れられないのかもしれません。
別れられない理由③ 子供への影響
子持ちの夫婦が別れたいと思ったときに、真っ先に不安視するのが子供への影響ではないでしょうか。
離婚の説明に迷ったり、自分たちのせいで離婚後に子供に辛い思いをさせてしまう心配など、考えればきりがないでしょう。
子供への影響を考えるほど罪悪感に苛まれるので、別れたいと思っても離婚を踏みとどまるのかもしれません。
夫婦が別れる前に考えるべきこと
共有財産の把握
離婚する際の金銭的負担を減らすために、共有財産を考えておきましょう。
婚姻中の収入はどちらが得た場合でも折半の対象なので夫の収入が貰えますが、はっきりした金額がわからないと揉める原因になります。
婚姻期間中の夫の給料明細や源泉徴収を確認して、前もって計算し貰える金額を把握しておくとスムーズに話し合いができるでしょう。
子供の意思を聞いておく
子持ちの夫婦が別れたいと思っている場合は、親権の話し合いが必要です。
子供に「離婚後は>どちらについて行きたいか?」を聞くのは辛いことですが、離婚を知らされ親権を決める子供は、あなたたち夫婦以上に辛いでしょう。
しかし、子供にも決める権利はあるので、家族の意見としてしっかりと受け止める必要があります。
子供の意思がわかれば、親権を争う際に諦めることなく争えるでしょう。
本当に別れたいときの別れ方
徐々に距離を置く
離婚をスムーズに進めるには、徐々に夫婦間の距離を置くことが重要です。
突然火がついたように「別れたい」と叫んでも、収入や住まいのあてがなければ別れられないので、家庭内別居をしながらお金を貯めて貯まったら住まいを見つけるなど、段階を踏んで行動しましょう。
転居先を知られないようにしよう
別れたいのに別れられない原因はさまざまですが、近年は夫のDV被害に悩む女性が増えています。
もし、DVが原因で別れたい場合は、住民票を移す際にDV支援措置を申請しましょう。
申請すると、夫から住民票や戸籍の写しの請求があっても、制限する措置が取られるので転居先が知られずに済みます。
夫婦でしっかり話し合って決めよう!
本気な姿を見せよう
別れたい気持ちが先走り感情的になると、思いが伝わりづらくなるため離婚に応じてくれません。
もし、別れられない期間が長く続くようなら夫婦2人での解決は諦めて、信頼のおける第三者へ介入してもらいましょう。
それでもまとまらない場合は協議離婚から調停離婚に切り替えるなど、さまざまな手段を用意して「本気で別れたい」という姿勢を見せましょう。