性格の不一致で離婚はできないって本当?妻から別れる方法
「旦那と性格が合わないから離婚したい」と考える人は多いでしょう。
しかし、性格の不一致を理由に離婚は難しいと言われています。
どうすれば性格の合わない旦那と離婚ができるのか、性格が合わない旦那と妻から別れる方法を紹介します。
どうしても旦那と離婚したい人は、最後まで読んでみてください。
この記事の目次
離婚の原因でダントツに多い性格の不一致
男女ともに性格の不一致を原因に離婚を決断しています。
「夫婦の三組に一組の割合で離婚をしている」と言われるように、日本人夫婦の離婚率は上昇傾向にあり、離婚の原因でダントツに多いとされているのが性格の不一致です。
男女ともに性格の不一致を理由に離婚を決断しており、結婚して一緒にいる時間が増えたからこそ、夫婦関係を継続できないほどストレスを感じてしまったのでしょう。
パートナーにストレスを感じる生活であれば、離婚を考えて仕方がないのかもしれません。
性格の不一致で離婚はできないって本当?
性格の不一致は正当な離婚理由に認められていません。
離婚原因の第1位である性格の不一致ですが、法律上の離婚事由になりません。
結婚式で「健やかなる時も病めるときも...」と誓いの言葉を交わすように、夫婦になったら夫婦でやり直す努力をしなければならず、そう簡単に離婚ができるわけではないのです。
実際に、民法上で「不貞行為・悪意の遺棄・生死が3年以上不明・回復が難しい精神病・その他婚姻を継続し難い重大な事由」の5つの条件が定められており、これらの条件に性格の不一致は当てはまりません。
そのため、性格の不一致に加えてその他の理由があったり、改善が難しいほど夫婦関係が破綻していない限り、離婚はできないと考えなければいけません。
性格の不一致での離婚が認められるケース
民法上で性格の不一致で離婚が認められていないのに、どうして性格の不一致が離婚原因の第1位になるのか不思議に感じているでしょう。
ここでは、性格の不一致での離婚が認められるケースを紹介します。
性格の合わない旦那と離婚をしたい人は、ぜひ参考にしてみましょう。
ケースその➀:協議離婚&調停離婚
民法上で性格の不一致が離婚理由にならない場合は、夫婦が話し合って離婚を成立させる協議離婚や、夫婦の間に調停員を立てて離婚を成立させる調停離婚といった形でしか離婚はできません。
離婚をするのに費用や時間が必要なのですが、「旦那が離婚に応じてくれない」「どうしても旦那と離婚をしたい」と考える人に合っている離婚方法です。
ケースその➁:修復が不可能なほど夫婦関係が破綻している
性格の不一致が複雑にこじれて、修復が不可能なほど夫婦関係が破綻している場合は、民法上に定められた「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に該当するため離婚が認められます。
何年も会話がない家庭内別居をしている場合や、何度か改善を試みたけど旦那が応じてくれなくて諦めた場合は、性格の不一致を理由に離婚ができる可能性は高いと言えます。
旦那と合わない!妻から離婚する方法
離婚の成立が難しいとされる性格の不一致ですが、妻から離婚することは可能なのでしょうか。
どうすれば妻から離婚することが可能なのか、2つの方法を見てみましょう。
方法その➀:第三者を交えた離婚協議をする
きちんと生活費を入れてくれたり、子育てや家事をしてくれる旦那であっても、夫婦同士の性格が合わなければ「離婚したい」と考えるでしょう。
しかし、民法で正当な離婚と認められている以上は、旦那を離婚に納得させなければいけません。
二人で話し合って解決するのがベストですが、どうしても離婚に応じてくれないのであれば、双方の親族や共通の友人など第三者を交えた離婚協議をしましょう。
より確実に、離婚を成立させることができます。
方法その➁:離婚に応じない場合は離婚裁判を起こす
第三者を交えた話し合いで決着がつかなければ、離婚裁判を起こすしか方法はありません。
一般的に、裁判所が選んだ調停員によって離婚の協議が進められるのですが、調停離婚をしたから離婚が約束されたわけではないのです。
あくまで調停員は夫婦の間に立って離婚協議を進めるだけなので、夫婦の中で離婚の合意が得られなければ離婚できないのです。
その場合は、裁判所に離婚請求を行い、判決を持って離婚が成立します。
調停離婚で合意が得られない場合に限って離婚裁判は可能になるので、弁護士費用や離婚成立までに途方もない時間がかかる覚悟は必要です。
性格の不一致で離婚をする場合の注意点
どんな理由であろうと、離婚をする際は傷ついてしまうものです。
少しでも精神的なダメージを抑えるために、以下の注意点に気をつけましょう。
注意点➀:離婚の成立までに時間がかかる
性格の不一致で離婚をする場合は、離婚の成立までに時間がかかります。
離婚を決意したからと言って新しい彼氏を作ったり、家庭を顧みない生活を送っていると、その行為が離婚成立時にあなたを不利な立場に向かわせるでしょう。
離婚の決意と、離婚の成立は別物です。
どれだけ時間がかかるか分かりませんが、妻であることを忘れない行動を心がけましょう。
注意点➁:離婚を後悔する可能性がある
旦那と性格が合わないと思って離婚をしたけど、一人で冷静になったときに「ただの夫婦喧嘩だったのに...」「離婚するべきじゃなかった」と後悔する可能性があります。
性格の不一致ではなく感情的になっていただけの場合があるので、すぐに離婚を決めずに、別居をしたり一人の時間を作ったりと冷静になる時間を持ちましょう。
離婚をすれば、夫婦の関係に戻るのは難しいため、慎重な決断が必要です。
さいごに
性格が合わない旦那と別れる方法を紹介しました。
離婚することは可能ですが、本当に離婚をしていいのかを慎重に決断しましょう。