「結婚しろ!」「まだ結婚しないの?」ハラスメントの対処法
「結婚しろ」と他人に急かされたことはありませんか?昔から定番のプレッシャーですが、最近では、他人に何かを強要することは、ハラスメントとして認識されています。
独身を否定し、結婚を強要する場合は、ソロハラスメント、シングルハラスメントと言われているようです。
結婚関係のハラスメントに対する上手な対処法をご紹介します。
独身であることを責めるソロハラスメントが増えている
善かれと思って
独身の人がお盆や正月に実家に帰省するのが憂鬱、という場合ソロハラスメントにあっている可能性があります。
「結婚しろ」と、長々とお説教をされたり、無理矢理お見合いをさせられたりと、実家という密室空間で、なかなかヘビーな状況が繰り広げられているようです。
いったいどう対処すべきなのでしょうか。
「結婚しろ!」「まだ結婚しないの?」ハラスメントの対処法
「お話聞かせてください」で防御
「結婚しろ」という攻撃をしてくる人との関係性にもよりますが、あまり邪険にもできない年上の人には、本人の結婚当時の様子を聞き出すのもいいかもしれません。
人間は、自分の話をするのが好きなので、適度に相づちを打ちながら聞いてあげれば、衝撃のエピソードが聞けるかもしれません。
たとえば、あるお見合い結婚夫婦の奥さんの話によると、初夜のときは2人揃って、しばらく正座で向かい合ったまま動けず、障子の向こうでは祖母が聞き耳を立てているし、なかなかヘビーな状況だったそうです。
やや不幸なニュースで話題をそらす
相手の話を聞く防御も、何度も使える手ではありませんので、「結婚しろ」と言われる前に、先制攻撃で違う話題を振るというのも効果的です。
そもそも論として、両親以外は、誰も本気であなたの結婚を心配してはいません。親族共通の話題がないので、適当に「結婚しろ」などとからかって、シングルハラスメントされているだけなのです。
目欲しい話題がないと、マウンティングしやすいためか、どうしても独身者を茶化す方向に話が行きがちですので、自分から話題を提供していきましょう。その場合、多少不幸なエピソードのほうが、みんな喜んで食いついてきます。
身内や親からのシングルハラスメントへの対策方法
「いい加減結婚しろ」と言われたら
「いい加減結婚しろ」などと、シングルハラスメントを受けたときに、笑顔で対応すると、おじさん達はつけあがり、おばさん達はおせっかいなプロジェクトを実行しはじめるので、できるだけ嫌そうな顔で、「ええ〜?シモネタ関連のこと言われたくな〜い、気持ち悪〜い」と潔癖ぶって、相手のデリカシーの無さを責めてみましょう。
「まさかとは思うけど…自分の子どもにもそんなこと言ってるんじゃないでしょうね?!今どきそんなこと言ったら嫌われちゃうよ?!心配…」などの駄目押しも加えてみると、今どきのことに疎いおじさんおばさんは不安になります。
相手に罪悪感を植え付けたら成功です。
「お前を介護してくれる人がいないと心配だよ」と言われたら
介護を盾に「結婚しろ」などと、シングルハラスメントされた場合は、不謹慎ですが、実際にあった福井火葬場心中事件などを話題にしてしまいましょう。攻撃されたら迎え撃つだけのことです。
「そうだね…自分から焼却炉に入った夫婦の事件あったよね…」
結婚は介護の解決策ではありません。
「孫の顔がみたい」と言われたら
孫の話からの流れで「結婚しろ」と、シングルハラスメントをされたら、わざと曲解して「え…大丈夫…?まさか認知症始まってないよね…?シモネタ言ってる自覚ある…?外でそんなこと言わないでね…?」と不安そうな顔で心配してあげましょう。
これはデリカシーの無い話題だから、今どき言ってはいけないのだ、と認識してもらえれば、面倒な会話を繰り返す必要が無くなるかもしれません。
職場からのシングルハラスメントへの対策方法
「女はどうせ結婚して辞めるんでしょ」と言われたら
相手との関係性にもよりますが、上司やある程度の権限を持っている人からのシングルハラスメントの場合は「ええ?私クビですかぁ?!結婚しただけで懲戒免職?!」と場を盛り上げつつ否定しましょう。民間でも懲戒免職と言っておけば「懲戒免職は公務員だろ〜」と相手にツッコミを入れさせて、笑って済ますこともできます。
同僚など、なんの権限も無さそうな人に言われた場合は、「男はどうせ鬱になって辞めるんでしょ」とノールックで返しましょう。
「自由な時間があっていいね」と言われたら
女性の先輩などに言われた場合、シングルハラスメントなのか本音の愚痴なのか、少々微妙なところなので、相手を見て対応を変えましょう。
ご家族の介護などで疲れ果てている人に言われた場合は、気付かないふりをしたり「そうですね〜」など、汎用性の高い返事で済ますといいかもしれません。
元気な人に、あからさまに嫌味を言われた場合は「えっ?!もしかして旦那さんにいじめられてるの?!家政婦扱い?かわいそう…」と日常の不安を浮き彫りにしてあげましょう。
結婚にたいする会社からのハラスメントは1人で抱えるな!
会社から「結婚しろ」などと、シングルハラスメントを受けた場合は、1人で抱え込まず、人事部などに事情を話して異動願いを申し出るか、グループリーダーなど信頼できる上司に相談しましょう。
社内の他の人に相談することで情報共有され、ハラスメント被害の記録が残ります。そうすることで都合良く「無かった事」にさせないことができますし、後々問題が起きても後追いで調査ができます。
記録がないと、知らないふりなどをされて隠蔽される恐れがありますので、社内に信頼できる人が誰もいないときは、労働局の窓口などに相談しましょう。
一般的な会社は、社員が円滑に仕事を進められる環境を整える義務がありますので、問題行動の目立つ社員は、何らかの処置を受けるはずです。1人で抱え込んでしまうことにより、問題の可視化が遅れ、被害が増えることにもなってしまいます。