夫婦の間にプライバシーって必要なの?注意点とは?
結婚して夫婦になれば、旦那のものも自分のものも分け隔てなく自由に共有できると思っていませんか?確かに良い夫婦関係を築くには夫婦間で情報などを共有することが必要です。
しかし、夫婦間でも知られたくないことや知る必要のないことなどプライバシーがあるためすべて知ることが良いことではないのです。ではいったいどこまで踏み込んでいいのでしょうか。
夫婦の間にプライバシーって必要?
夫婦になったら相手のことを何でも知りたいと思うでしょうが、逆に自分のことを相手へ包み隠さずにすべてさらけ出せるか?と問われたらどうでしょう。たとえ夫婦でも秘密にしておきたいことや、知られたくないことの1つや2つあって当然です。
今の世の中、モラハラやパワハラが騒がれるように人としての尊厳や価値観、個性を否定したり、むやみに干渉することはプライバシーに踏み込んでいると問題視されるほどプライバシーの保護が重要視されています。プライバシーを侵害してはいけないという考えは家庭にも当てはまることなのです。
夫婦の間で必要なプライバシーとは?
親や親戚の諸事情
結婚していれば彼の親戚も含めてみんな家族と考える人もいるでしょう。確かに場合によっては夫の両親や親戚について詳しく知りたいと思うことがあるかもしれませんが、基本的に他人の家庭について必要以上に首を突っ込むことはタブーです。
センシティブな悩み
気心が知れている夫婦関係であったとしても身体的な悩みや長年抱えているトラウマなど人には言えないセンシティブなことに踏み込んではいけません。好きな人が悩んでいるなら力になりたいと思うかも知れませんが、相手が助けを求めていないのに踏み込むのは無神経です。
スマホ内の個人情報
今やスマホはコミュニケーションツールにとどまらず何でもできる万能アイテムとして日常に必要なものへと進化しています。連絡先、銀行口座番号、クレジットカード情報などあげればきりがないほどの個人情報が詰まっているため、スマホをを盗み見ることは個人情報を無断で見ているのとほぼ同じ行為となります。
仕事の機密情報
仕事の相談に乗る分には構いませんが相手の仕事に干渉しすぎてしまうとプライバシーの侵害のほかに社会的な問題に発展してしまい相手の会社に迷惑をかけてしまう恐れがあるので十分な注意が必要です。
プライバシーを設ける注意点
お互いの価値観を尊重する
プライバシーを設けりときに必要なこととして、まずはお互いの価値観を確認しましょう。生まれ育った場所や家庭環境、大人になってからの生活環境などが違えば考え方も違います。たとえば夫婦によってはお互いのスマホを見せ合うことに抵抗がない人もいます。
スマホを見せ合うこと1つとっても「情報共有」と捉えてコミュニケーションのような感覚でいる人もいれば、スマホを見せる必要性を感じないと思う人は「束縛」と受け止めます。
どこまでがボーダーラインかは人によってまったく異なるので、夫婦の価値観を尊重しながら慎重にプライバシーを設けましょう。
夫婦のプライバシーによるトラブルの体験談
他人のプライバシーまで侵害した
浮気を疑った嫁が女性とのLINEを片っ端から盗み見していた。後輩から悩み相談をされていたやりとりがありそれも見たようだった。結果的に後輩のプライバシーが嫁に知られてしまい申し訳ないと感じた。不安を解消する手段として夫婦の話し合いより先にLINEを見ることを選択した嫁の考えに嫌悪感を持った。
体の悩みをしつこく聞いてきた
髪質が柔らかいため髪が薄く頭皮が見えてしまうのがコンプレックスだったので改善方法を探していたら夫にばれた。興味本位に知る必要がないような質問をしてきて、心ない言葉を浴びせられ自信をなくして引きこもるようになった。
夫婦のプライバシー問題は難しい!
夫婦間でプライバシーのボーダーラインを決めることは、夫婦の価値観や信頼関係が大きくかかわってくるものなので非常に繊細な作業と言えるのではないでしょうか。プライバシー設定や夫婦間のルールの必要性などを上記で述べてきましたが、あくまでも一例に過ぎません。夫婦のどちらかが不快感を持てば、プライバシーの侵害と思われてしまいます。周りの基準はあくまで参考程度に留めて自分たちの主観でルールを決める必要があるでしょう。