パートナーと夫婦の違いって?それぞれのメリット・デメリット
パートナーと夫婦はどちらも大切な人との関係を表す言葉ですが、どんな違いがあるのでしょうか?
今回は、パートナーと夫婦の違いとそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
- パートナーシップを重視し、自由な関係を築きたい方
- 結婚には興味がないけれども、パートナーシップを築くことには興味がある方
- 結婚にはまだ早いけれども、将来的には夫婦関係を築きたいと考えている方
パートナーと夫婦の違いって?
市役所での手続き
パートナーと夫婦に違いには、役所での手続きの有無があります。
たとえば、結婚を選択した場合は役所に行って婚姻届けという正式な届け出をします。
パートナーの場合はこうした面倒な手続きが不要なので、明確な違いだといえます。
性別に縛られない
国の法律に多少の違いはあるものの、ほとんどの国が結婚を認めるのは男女同士です。
同性同士の婚姻を認めている国は少数派なので、夫婦の場合は男女1組であることを求められます。
一方、夫婦とは違いパートナーであれば性別に捉われないので、同性同士であっても問題はありません。
子供の戸籍
2人の間に子供が生まれた場合は、夫婦であればその家族として一緒の戸籍に入ることができ、相続権も取得できます。
しかし、パートナーの場合はどちらか一方の戸籍に入ることとなり、相続権も戸籍に入ったほうしか発生しません。
つまり、子供が生まれたときにパートナーと言う関係であれば、両親の相続権を取得できず、父親・母親どちらか一方だけということになります。
これは大きな違いだといえるでしょう。
パートナーのメリット・デメリット
パートナーのメリット
パートナーのメリットには、姓を変えずに済むということが挙げられます。
仕事上でも今まで通りの姓を使うことができ、免許・パスポートの更新や保険、携帯などといった名義変更のわずらわしさを受けることはありません。
夫婦としての法律や制度に縛られないのは、メリットだといえるでしょう。
パートナーのデメリット
パートナーのデメリットには、「配偶者控除」や「扶養控除」といった税金の優遇を受けることができないことが挙げられます。
遺産の相続や生命保険の受け取りといった権利がないのは、デメリットだといえるでしょう。
また、パートナーが代理手続きをしようとすると委任状や夫婦関係を証明するものを求められることがあるようです。
さらに、病院での手術や入院の際、パートナーは親族として認めてもらえないためサインできません。
籍を入れた夫婦であれば親族としてみなされるため、こうした書類のサインも可能となります。
夫婦のメリット・デメリット
夫婦のメリット
夫婦のメリットとしては、配偶者控除・扶養控除といった税金の優遇を受けられることや、子供が生まれたら自分たちの子供として一緒に戸籍に入れられることが挙げられます。
また、夫婦という安心感を得られるのは、大きなメリットだといえるでしょう。
夫婦のデメリット
結婚の際に正式な手続きとして婚姻届けを提出しているので、もし別れるとなったときに離婚届を出す必要があります。
また、夫婦としての立場があるため配偶者以外の人と性行為を行えば不貞となり、慰謝料を請求される可能性があります。
どっちがいい?自分に合った付き合い方を見つける方法
法に縛られたくない
「夫婦という形に捉われたくない」「夫婦間の法に縛られたくない」と考えるなら、結婚よりパートナーのほうが合っているかもしれません。
ほかには、「自由を失いたくない」「責任をあまり負いたくない」という場合にもパートナーがおすすめです。
籍を入れる意味が見いだせない
籍を入れると夫婦として扱われ、婚姻に関する法律を順守する必要があります。
「入籍に意味を感じない」「型にはまりたくない」と考えるなら、やはりパートナーのほうがよいかもしれません。
違いを理解しておこう!
夫婦とパートナーの決定的な違いは、籍を入れるか否かです。
とくに、子供が欲しいと思っているカップルは、夫婦とパートナーの違いをよく理解しておく必要があるでしょう。
夫婦・パートナーそれぞれにメリット・デメリットはありますが、一番大切なのは自分たちはどうしたいのかという意思です。
2つの違いが分かれば、自分が望むのはどちらなのかがきっとわかるでしょう。