無関心な仮面夫婦の特徴って?このままでいいの?
いつのまにかお互いに無関心な仮面夫婦になっており、このままでいいのかと悩んでいる人は多いでしょう。大きなケンカがなくうまくやれているので、離婚までにはいかないけど… でもまるで他人のように生活をする毎日…。夫婦っていったいなんだろう…これが夫婦というものなのかな…なんて思う方もいると思います。
そこで今回は仮面夫婦の特徴や、愛し合っていた夫婦が無関心になってしまう理由についてを解説します。
仮面夫婦の割合
3割近くの人が仮面夫婦の自覚がある!
あなたは、どれくらいの人が仮面夫婦になっていると思いますか?
ライブドアが仮面夫婦に関するアンケートをとったところ、以下の結果になったそうです。
全国の20~49歳の既婚者200人(男女各100人)を対象に「仮面夫婦だと思うか?」というアンケート調査をしたところ、
「とても仮面夫婦だと思う」と答えた人が10%
「どちらかといえば仮面夫婦だと思う」と答えた人が17%
と、3割近い人が『仮面夫婦』だと自覚しているという結果が出されました。
3割近くの人が仮面夫婦の自覚があることに、驚いている人はいるのではないでしょうか。
仮面夫婦は、大きなケンカこそほとんどありませんが、相手に対する興味がなくなっていますので、必要最低限のコミュニケーションしかとらないのです。
生活のためなのか、子供のためなのか、なにか理由があって仮面夫婦を続けていると思いますが、いずれにしてもよい状況とはいえないのかもしれません。
しっかりと夫婦関係に向き合って、お互いが幸せになる道を選びましょう。
夫婦が無関心になってしまう理由
仮面夫婦とは、お互いが相手に興味がない夫婦のことです。
しかし、愛があるから結婚したはずなのに、どうして無関心になってしまうのでしょうか。
ここでは、夫婦が無関心になってしまう理由を見てみましょう。
理由1:浮気や不倫などのトラブルがきっかけ
夫婦間に浮気や不倫のトラブルがあれば、裏切られた悲しみや怒りから、相手を信じることができなくなるでしょう。
どれだけ反省していようと、一度失った信頼を取り戻すことは難しく、次第に愛情も興味も薄れて仮面夫婦になっていくケースは多いです。
ましてや、浮気や不倫を繰り返されていれば、関係の修復を諦めたいと思っても不思議ではありません。
夫婦の信頼関係を壊す浮気や不倫問題があると、仮面夫婦になりやすいと考えられます。
理由2:結婚前から無関心だった
必ずしも、自分で望んだ結婚をしている人ばかりと言い切ることはできません。
年齢を気にして焦って結婚を決めたり、できちゃった婚をしたりと、仕方なく結婚をすることになった場合は、さほど相手に興味がない可能性があります。
結婚前から相手に興味がなければ、仮面夫婦になりやすいといえるのではないでしょうか。
理由3:生活が合わないから
仕事のリズムが異なるのか、生活面で価値観が合わないのか、すれ違いの生活を送っていると、お互い無関心になりやすいといえます。
「旦那・嫁がいなくても問題ない」
「むしろ旦那・嫁がいるとストレスを感じる」
と考えやすく、お金や子供のために夫婦を続けているケースがあります。
しかし、夫婦関係のよし悪しは子供への影響が大きいため、このまま仮面夫婦を続けていくべきかを考え直す必要があるかもしれません。
理由4:ケンカが多すぎて諦めた
結婚前はラブラブだったものの、一緒に暮らしはじめたことによって、ケンカが増えるケースがあります。
性格や価値観の違いが発覚したり、経済的なことや、家事や育児の分担のことで、ついケンカをしてしまうのでしょう。
どれだけ円満な夫婦であってもケンカをするものですが、ケンカが多いと精神的なストレスになりやすく、夫婦でいることに疲れてしまいます。
ましてや、同じことでケンカを繰り返していれば「もうこの人と話をしても無駄だな」「あの人の好きにさせよう」と、諦めたくなるでしょう。
次第にケンカをしなくなるものの、お互い無関心になってしまうのです。
ケンカをしない仮面夫婦がいいのか、ケンカをするけど心も体も繋がる夫婦がいいのかは人それぞれですが、お互いが幸せでいられる関係作りを目指す必要があります。
無関心な仮面夫婦の特徴
仮面夫婦になる理由をお話ししましたが「もしかすると自分たちも仮面夫婦なのかもしれない…」と、感じている人がいるでしょう。
そこで今度は、仮面夫婦の特徴を紹介します。以下の特徴に1つでも当てはまった場合は、仮面夫婦の可能性が高いと考えておきましょう。
仮面夫婦の特徴1:お互いに興味や関心がない
そもそも仮面夫婦とは、お互いに興味がないので、相手がどこにいようと誰と何をしていようと気になりません。
興味がなければ、イライラしたり寂しさを感じることもなく、ケンカをすることがほとんどありませんが、夫婦関係に幸せや喜びを感じることもないでしょう。
表面的には円満な夫婦に見られるかもしれませんが、とても寂しい夫婦であるといえます。
仮面夫婦の特徴2:家庭のなかで会話がない
お互いに興味がないということは、自分の気持ちを伝えることも、反対に相手の気持ちを知りたいとも思っていない状態です。
そのため、会話をすることがほとんどなく、子供やお金のことなど、生活を送るうえでの必要最低限な会話しかありません。
すでに愛情も薄れており、ただ生活のために夫婦でいるだけと思われます。
仮面夫婦の特徴3:愛情を感じない毎日
仮面夫婦になれば、言葉を交わすことも、触れ合うこともなくなりますので、愛情を感じることがなくなるでしょう。
「愛してる」と言われることも、キスやセックスをすることもなければ、自分が愛されている実感を得ることができなくて当然です。
生活のためだと割り切ることができなければ、夫婦でいる意味が見出せなくなり、辛い毎日を送ることになってしまいます。
仮面夫婦の特徴4:セックスレス
愛情を確かめ合うため、性欲を発散させるために、夫婦はセックスをするものですが、お互い無関心なうえに愛情が薄れていれば「セックスがしたい」と思うことがなくなるでしょう。
セックスレスになれば、愛情が感じられなくなったり、欲求不満になったり、最悪の場合は、浮気や不倫の問題に発展してしまいます。
セックスレス仮面夫婦が改善されない限り、セックスレスが解消されることはありません。
もちろん、夫婦でいる以上は、パートナー以外の人とセックスをすることはできませんので、ずっと欲求不満の状態が続くことになるのです。
仮面夫婦の特徴5:親戚や友達の前では仲がいい雰囲気
お互いを気遣いあったり、楽しそうに会話をしている夫婦を見て「羨ましいくらい素敵な夫婦だな」と、思ったことはありませんか?
しかし、仲良しに見えるからといって、必ずしも円満な夫婦関係が築けているとは限りません。
そもそも仮面夫婦とは、親戚や友達の前では仲よしな雰囲気を出し、2人きりになると無言になってしまいます。
世間体や子供のことを考えて、周りの人に「夫婦関係がうまくいっていない」と思われたくなくて、仲がいい雰囲気をもった夫婦を演じているのです。
仮面夫婦の特徴6:全くケンカをしない
仮面夫婦は、お互いに興味がないため、全くといっていいほどケンカをしません。
相手に怒りや悲しみの感情を抱くことがないからこそ、ケンカにならないのです。
また、仮面夫婦は、生活リズムを変えて顔を合わせないようにするなど、意図的に相手と関わらない生活をする傾向があります。
興味も愛情もなく、コミュニケーションをとることがなければ、全くケンカをしなくなるでしょう。
夫婦として過ごしやいのかもしれませんが、寂しい夫婦であることは確かです。
無関心な夫婦が離婚をしない理由
お互いに興味がない仮面夫婦であれば、一緒にいるだけ苦痛を感じるでしょう。それなのに、どうして離婚をせずに仮面夫婦を続けるのでしょうか?
ここでは、お互いに関心がない仮面夫婦が離婚をしない理由を紹介します。
離婚をしない理由1:子供がいるから
相手への興味や愛情がなくなれば、離婚を考えるのが一般的ですが、子供がいる場合は、簡単に離婚をすることができません。
片親を奪われる子供の気持ちはもちろんですが、子供を育てるためにはお金がかかります。また、子供が小さければ、仕事・子育て・家事を片親でやっていくことは難しいなどの理由から、なかなか離婚に踏み切ることができないのです。
子供のことを考えて離婚をしない気持ちはわかりますが、両親がほとんど会話をしない冷め切った家庭で育てることは、子供にとってよい環境とはいえないのではないでしょうか。
離婚をしない理由2:老後が心配だから
熟年夫婦や専業主婦に多く見られるのが、老後の心配から離婚をしないケースです。
老後の金銭面や住む場所の確保はもちろんですが、病気になったときの身の回りのことや、孤独な老後を送りたくなくて、離婚をせずに仮面夫婦を続ける人は多くみられます。
離婚をしない理由3:専業主婦でお金がないから
離婚をするかしないかの判断材料の1つは、金銭面ではないでしょうか。
とくに専業主婦の方は、普段の生活費を旦那の収入でまかなっていますので、個人的な貯金がない限り、離婚後の金銭面に不安があるでしょう。
また、専業主婦の期間が長ければ、社会復帰をするまでに時間がかかる場合があり、なおかつ今までの生活水準で生活をしていくことは難しくなります。
ましてや子供がいれば、さらにお金の不安は大きくなるでしょう。このように、専業主婦でお金がないために、離婚をしないケースはよくあります。
またお互いに関心を持つ方法はある?
仮面夫婦の特徴や、離婚をしない理由を紹介しました。
パートナーに関心がない理由は人それぞれですが、この先も夫婦関係を続けるのであれば、お互いに興味・関心を持って明るい生活を送ってみてもいいのではないでしょうか。
そこで今度は、またお互いに関心を持つ方法を見てみましょう。
方法1:会話やスキンシップを積極的にする
失くした興味を取り戻すためには、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。
すぐに興味を持てないとは思いますが「今日の仕事は忙しかった?」「今日は何が食べたい?」と、相手の気持ちに寄り添う接し方をすることで、次第に関心が持てるようになるでしょう。
また、会話だけではなく、夫婦のスキンシップを取ることによって、愛情を感じることができたり、パートナーの心と体の些細な変化に気づくことができるはずです。
少し肌が触れ合う程度からはじめて、徐々にスキンシップを増やしてみてください。
方法2:旅行などに一緒に出かける
会話やスキンシップをすることも大切ですが、楽しい・嬉しいという感情を共有することも、夫婦の距離を縮める効果があります。
たとえば、夫婦で一緒に旅行に出かけると、旅先で見た感動を共有することができるため、自然と会話がうまれて心を通わせることができるようになるでしょう。
旅行先を決めるときも、宿までの道中も、2人きりであれば楽しく会話をすることができるはずです。
方法3:デートの回数を増やす
旅行に行くのが難しい場合は、近場でデートをしてもいいでしょう。
デートの時間は会話をするきっかけであり、同じ感情を共有することもできるため、マンネリ化した夫婦関係に新鮮さを取り込んでくれるはずです。
また、デート中に手を繋いだり腕を組んだりと、スキンシップをとってみてもいいのではないでしょうか。
昼間に買い物とランチを楽しむデートもいいですが、たまには待ち合わせをして、レストランでディナーを楽しむデートも、2人の雰囲気を変えてくれるはずです。
方法4:話し合う
仮面夫婦を抜け出したいのであれば、しっかりと夫婦で話し合いましょう。
仮面夫婦になったのは、どこかで2人がすれ違っているからであり、もしかすると「あの人は私への愛情がなくなったんだ」などと、お互いに勘違いをしている可能性も考えられます。
お互い無関心の状態をどう思っているかを知るためにも、きちんと話し合って、改善策や今後の関係について解決していきましょう。
方法5:一度別居をしてみる
そばにパートナーがいる状態では、お互い無関心になった原因や、相手に対する自分の気持ちが見えづらくなります。
たとえば、愛しているにも関わら相手がそばにいるからイライラしている可能性も考えられるのです。
そのため、夫婦関係を改善させるという前向きな理由で別居をしてみてはどうでしょうか?
お互いに離れて生活をすることで、パートナーに対する気持ちや、夫婦関係をどうしたいかについて整理をすることができるでしょう。
仮面夫婦の状態を自分がどうしたいのかを見極めるためにも、別居はおすすめの方法といえます。
仮面夫婦を続けるか離婚をするか
「このまま仮面夫婦を続けるべきなのかな…」
「やっぱりお互い無関心だから離婚をするべきなのかな…」
と、悩んでいる人はほとんどではないでしょうか?
離婚をするかどうかは、自分の人生を大きく左右する問題です。後悔しない決断をするためにも、仮面夫婦を続けるメリットとデメリットを見てみましょう。
仮面夫婦を続けるメリット
まずは、仮面夫婦を続けるメリットから見てみましょう。
大きく2つのメリットがありますので、自分の考えと一致した場合は、離婚は避けるべきかもしれません。
メリット1:世間体が守られる
離婚が当たり前の時代になりつつありますが、あまりよい印象を持たれません。どれだけ冷め切っている夫婦であろうと、離婚をしているか・していないかの違いだけで、世間からの見られ方が大きく変わるのです。
離婚をしなければ、近所や職場で噂をされる心配もなく、子供の友達やママ友からとも今まで通りに付き合っていくことができるでしょう。
このように、仮面夫婦を続けていれば、夫婦お互いに世間体が守られるのです。
メリット2:経済面で不安がない
仮面夫婦であろうと、夫婦を続けていれば経済的に安心できるでしょう。
共働きであろうと専業主婦であろうと、今の生活レベルを維持することができて、お金の悩みやストレスを抱える心配もないのです。
とくに子供がいる人は、習い事・病院代・衣類代などにお金がかかりますが、子供に我慢をさせることなく、安心して子育てをしていくことができるでしょう。
夫婦関係は冷め切っていても、お金の心配がない生活ができることは、とても大きなメリットではないでしょうか。
仮面夫婦を続けるデメリット
今度は、仮面夫婦を続けるデメリットを見てみましょう。
先ほど紹介したメリットと比較をして、自分が幸せになれる選択をしてください。
デメリット1:子供に悪影響を及ぼす
子供がいる夫婦の場合は、仮面夫婦でいることが子供に悪影響を及ぼす可能性があります。
以下は、仮面夫婦が子供に与える影響の一例です。
- 感情のコントロールができなくなる
- うつ病の発症
- 不登校
- 引きこもり
- 人間不信
そもそも、子供は両親の姿を見て育っており、両親の関係が悪いほど、子供に与える悪影響も大きいのです。
いくら仲良し夫婦を演じていても、子供はすぐに感じとるでしょう。
「愛する我が子には明るく育ってほしい」と願うのであれば、離婚をするのか、仮面夫婦を改善するのか、いずれかの判断が必要ではないでしょうか。
デメリット2:ストレスを感じやすい
いくら生活のためとはいえ、興味も関心も愛情もない人のために何かをするということは、ストレスを感じる原因の1つです。
ご飯を作ることも、掃除や洗濯をすることも、お金を稼ぐことも、相手を思う気持ちがあるからできることではないでしょうか?
イヤイヤでやっていれば、夫婦関係が改善するどころか余計に険悪な雰囲気になってしまう可能性があります。
また、夫婦関係が険悪になるほど、子供への悪影響が大きくなるのです。この先何十年もストレスを抱えながら、本当に夫婦生活を続けていることができるのかをしっかりと考えてみてください。
仮面夫婦をうまく続けるには
一度仮面夫婦になると、簡単に関係を改善することが難しく、しばらくお互い無関心の状態が続くと思います。
ましてや、離婚をせずに夫婦関係を続けていくのであれば、関係改善を進めながらも、うまく仮面夫婦を続けなければいけません。
どうすれば仮面夫婦をうまく続けることができるのか、以下の方法を見てみましょう。
お互いに干渉をしない
仮面夫婦を続けていくのであれば、このままお互いの行動に干渉しないことです。
干渉することがなければ、ストレスを感じることなく自分の好きなように生活をすることができるでしょう。
それぞれが夫婦としての役割を果たしていれば、大きな問題もなく仮面夫婦を続けることができるはずです。
しかし、干渉しないことによって、浮気や不倫のリスクがあることを理解しておく必要があります。
お互いに否定も肯定もしない
そもそもお互いに興味がないわけですから、相手の発言や行動に肯定も否定もしなければ、うまく仮面夫婦を続けていくことができるでしょう。
肯定や否定をすることは、相手を刺激する行為になるため、かえって2人の関係がギクシャクしてしまうのです。
そもそも、穏便にいることが仮面夫婦でいる秘訣です。何もせずに放っておけば、ずっと仮面夫婦でいられるでしょう。
まとめ
無関心な仮面夫婦の特徴と、お互い無関心になる理由や仮面夫婦のメリット・デメリットを中心に紹介しました。
仮面夫婦に悩んでいるかもしれませんが、今の夫婦関係を続けるかどうかは、しっかりと考えてなければいけません。
ましてや、離婚をするかどうかの問題は、家族全員の人生を変えてしまいます。
焦らず時間をかけて、自分や子供が幸せでいられる形を見つけることができれば、きっと後悔しない決断をすることができるでしょう。