産後クライシスでうつになる夫は多い?防止する方法とは
女性の問題として有名になった産後クライシスですが、じつは男性にも影響があるようです。
産後クライシスで夫がうつになるケースが最近増えているとのことで、パタニティブルーという言葉が作られたほどです。
ここでは、夫が産後クライシスの影響をどう受けるかを詳しく解説し、夫が産後クライシスでうつになる前に気をつけるべき点などをご紹介します。
妻だけじゃない?夫も産後クライシスになるって本当?
産後クライシスは産後の夫婦関係の危機という意味で、妻が産後うつになることによって夫もうつになることがあるようです。
昔からうつは移るといわれていましたが、子育てで緊張し眠れない日々が続くと誰でも産後うつになる危険性があると思っておいたほうがいいでしょう。
出典:pixabay.com
夫婦仲が危ない...夫が産後クライシスになる割合とは
産後クライシスでうつになる夫は約17%
産後3ヶ月以内の父親にアンケートをとった結果、日本では約17%の夫が産後うつのリスクがあるという結果が出ました。
これはカナダの調査の約8%という結果よりも多く、日本の父親が置かれている環境の過酷さが浮き彫りになっているといえるでしょう。
海外では子育てのために仕事をセーブする風潮が一般的ですが、日本ではまだそういった風潮は一部のホワイト企業のみで、恵まれた子育て環境にはないことが一因なのかもしれません。
産後クライシスでうつになる前に!夫に対してできる対策
お互いの気持ちを紙に書き出す
日常的な負担の問題は、お互いの辛さはわかっていても言い争いに発展しがちな話題です。
まずは、同じお題を2人で紙に書き出してみましょう。
最近の嬉しかったこと・いわれたい言葉やいわれたくない言葉・今週大変だったこと・我慢していること・相手の気になるポイントや今後してほしいことなどを書き出しましょう。
お互いの状況が分かれば、対処法がみえてくるはずです。
出典:pixabay.com
完璧主義にこだわらない
産後はじめのうちは、なんでも完璧にしようと無理してしまいがちです。
ちゃんとできていなくても、お互いさまと思ってリラックスすることが大切です。
家庭が2人だけの監視社会になってしまうと次第に居心地が悪くなり、会話が攻撃的になってしまいます。
お互いを攻撃しない
お互いの大変さを認めあい、同じ家庭のチームとして励ましあって乗り切るように意識しましょう。
自分のほうが大変で相手は楽をしていると思い込んでしまうと、夫婦間がギクシャクしてしまいます。
大変さの競い合いをしても喧嘩になるばかりですので、逆に相手のアラを許すことで「自分のアラも許される」と考えると気持ちが楽になるかもしれません。
出典:pixabay.com
子供を預けてみる
最近では、介護の現場でよくアウトソーシングが推奨されています。
育児でも「たまには子供を預けて夫婦で出かけたほうがいい」といわれており、より質の高い育児と夫婦関係の維持のために託児サービスの活用が必要といわれています。
産後クライシスでうつになりやすい夫の特徴って?
秀才タイプの夫
頑張ればなんでも解決できる秀才タイプの夫は、産後クライシスの落とし穴にハマりがちです。
なんでもできるはずの自分が、意外とできないことだらけだったことに気付き、自尊心が失われて無力感に苛まれてしまうのかもしれません。
一度駄目な自分に気付いてしまうと、なかなか這い上がれなくなってしまうので、初心に返って1つずつできることを増やしていきましょう。
出典:pixabay.com
慎重タイプの夫
勉強家であらゆることに準備万端な慎重タイプの夫は、意外にもその準備段階で疲れ果て、あっけなく産後クライシスを迎えてしまうようです。
子育て情報は人それぞれ細かい部分が違いますので、情報に振り回されてしまうようです。
ある程度の情報を仕入れたら、自分なりにまとめて応用できるように単純化したほうがいいでしょう。
熱血タイプの夫
なにごとも気合いで解決してきた熱血タイプの夫は、長い育児生活に耐えきれず、ある日とつぜん気合いが失われて産後クライシスに一気に飲み込まれてしまうようです。
子育てには思い通りにいかないことや時間がかかることが多いので、ある程度のんびり構えて取り組むようにしたほうがいいかもしれません。
出典:pixabay.com
夫も産後クライシスでうつになる!防止する方法まとめ
夫の産後うつを予防するためには、まず育児は合理的ではないことを理解してもらいましょう。
1人の人間に寄り添うということは、イライラしたりガッカリすることが多いものです。
しかし、だからこそうまくいったときや願いが通じたときの喜びが大きいのです。
自然の奇跡を楽しみつつ、平坦な日常を生きることの幸せを子供を通じて感じることができれば、産後クライシスからの脱却に繋がるかもしれません。