家庭内別居は子供に悪影響?リスクと子の本音
夫婦関係が悪化したときに、「子供がいるから離婚をしない」と考える方が家庭内別居を選択するケースがあります。
しかし、家庭内別居は子供に対して悪影響をおよぼすことが多いです。
今回は、家庭内別居が子供におよぼす悪影響と、子供の本音を紹介するので参考にしてみてください。
一緒に暮らしていても会話なし?家庭内別居の意味
夫婦関係が悪化したときに、離婚をする夫婦のほかに家庭内別居を選択する夫婦がいます。
家庭内別居をする理由は、子供のためや世間体を守るためといったさまざまなものがあります。
家庭内別居がもつリスクとデメリットとは
【家庭内別居のリスクとデメリット1】ストレスがたまる
家庭内別居をするほどに夫婦関係が悪化しているときは、「パートナーと同じ空気を吸うことすらいやだ」と思うようになります。
家庭内別居をしているときは、パートナーと話をしないとしても同じ空間で生活しています。
パートナーの行動が気になりイライラして、ストレスを抱え込んでしまうリスクがあります。
【家庭内別居のリスクとデメリット2】関係がより悪化する
夫婦関係が悪化したときに、おたがいが努力をして歩み寄ることで夫婦関係の改善を目指せます。
しかし、家庭内別居を選択するとおたがいが歩み寄るきっかけを見つけることができなくなります。
そのため、家庭内別居が長引けば長引くほど夫婦関係が悪化していきます。
【家庭内別居のリスクとデメリット3】前に進めない
離婚を決断すれば、新しいパートナーを探したり仕事や趣味に熱中するといったように前に進むことができます。
家庭内別居をしているときは婚姻関係が解消されていない中途半端な状態のため、なかなか前に進むことができないことがデメリットになります。
家庭内別居は子供に悪影響をあたえるって本当?
【子供への影響1】人間不信になる
子供にとって、両親はもっとも身近な存在です。
そんな2人の関係が悪化をして家庭内別居をすると、子供は人間不信になってしまいます。
両親に対して不信感を抱くだけではなく、ほかの人とかかわろうとしなくなり引きこもる子供が少なくありません。
【子供への影響2】結婚にトラウマをもつ
家庭内別居をしている両親の姿をみている子供は、結婚生活自体にトラウマをもつことが少なくありません。
結婚に対してトラウマをもつ子供は結婚願望がなくなるほか、異性との付き合いを避けようとすることが多いです。
【子供への影響3】自分を責めるようになる
子供は、大人が思っている以上にいろいろなことを考えています。
そのため、「両親が家庭内別居をしているのは自分のせいだ」と考えてしまう子供が少なくありません。
自分のことを責める子供は他人の顔色をうかがうようになり、のびのびと成長することができません。
【子供への影響4】いじめにつながる可能性がある
子供は「みんなと違う部分がある」というだけでいじめに発展するケースが多いです。
このときは、いじめの被害者になるだけではなく、家庭内別居中の両親をみてストレスをためている子供がいじめの加害者になることがあります。
子供は家庭内別居をどう思ってる?子の本音2つ
【子供の本音1】両親に仲直りしてもらいたい
夫婦仲が悪いとしても、子供は両親それぞれのことが好きというケースが少なくありません。
とくに、しばらくは仲がよかった夫婦の場合、子供は楽しかったころの記憶があるため「両親に仲直りしてほしい」と思っていることが多いです。
【子供の本音2】離婚してほしい
「家庭内別居をしているくらいなら、はやく離婚してほしい」と考えている子供が少なくありません。
家庭内別居をしているときは家のなかの空気が悪いだけではなく、父親と母親の板挟みになって苦しんでいる子供がたくさんいるためです。
子供に悪影響を与えたくない!家庭内別居の注意点
「子供のために離婚ではなく家庭内別居を選択する」という夫婦は、家庭内別居が本当に子供のためなのか真剣に考えましょう。
もしやり直すチャンスがあれば、夫婦仲を改善することが子供のために一番いい選択になります。